アドベンチャーランナー北田氏 米極寒レース256キロを走破
2019年01月05日 05:30
マラソン
ゴール後、北田氏は「今回は天候にも恵まれてマイナス17℃止まりでしたが、レース前日まで降った雨が氷水となり、何度も足がはまってしまい、シューズに付着した水分が凍ってしまったんです。幸いにも防寒対策をしていたので、凍傷にならずにすみました」と、極寒レースの恐ろしさを味わった。
また、ソリを引きながらのレースに関して「坂道や凸凹で体が引っ張られ、体への負担もとても大きかったですね。しかも、コースのほとんどが景色も変わらない林道で、日中でも進んでいるのか分からなくなり、夜はそれが格段にひどくなって、何度も心が折れそうになりました」と、レースでのつらさを振り返った。
今回のレースで最大のピンチとなったのがスタートして41時間後、184キロ地点だった。「吐き気とめまいに襲われ、座っているだけでもつらくなり、ソリに積んでいたマットと寝袋を使い、屋外で1時間半ほど仮眠を取りました。体力が回復しない中、長時間休憩もしていられないので、再スタートを切りました。しかし、その先で寒さ、眠気、足の痛みも増して、幻覚もひどくなる一方で、コース上にある雪の塊のすべてが枕に見えてきました。その後ペースが上がらない中、無理をせずに倒れずに前に進み、自然治癒を望みました。真っ暗なコースを1、2、3時間と進み続ける中で、辛うじて食料を摂れるようになり、少しずつ回復していきました」と、最大のピンチを乗り切った。
最終的に北田氏は制限時間の4分前となる64時間56分でゴール。34人が参加し、完走率44%の中、15位という結果となった。
最後に、北田氏は「本当に多くの方のおかげでゴールにたどりつけました。応援していただき、チャレンジする力ももらいました。次回の挑戦は2月下旬から極寒アラスカ240キロです。マイナス30〜40℃と今回より寒くなりそうですが、課題も見つかり、しっかりと準備をして挑みます」と、次なる挑戦への意気込みを見せた。
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