遼、令和初陣ボロボロのブービー…腰痛深刻「何とか良くなれば」

2019年05月03日 05:30

ゴルフ

遼、令和初陣ボロボロのブービー…腰痛深刻「何とか良くなれば」
2番、バンカーショットを失敗しガックリの石川遼(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー・中日クラウンズ   第1日 ( 2019年5月2日    愛知県 名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70 )】 令和最初のトーナメントが開幕した。平成時代に数々の史上最年少記録を打ち立てた石川遼(27=CASIO)は腰痛の影響から11番で男子ゴルフ界令和初のダブルパーを記録するなど81とスコアを崩し、11オーバー、107位と大きく出遅れた。同組で回ったツアー通算94勝の尾崎将司(72=I.S.T)も10オーバーの106位。宮本勝昌(46=ハートンホテル)ら3人が4アンダーで首位に立った。
 一体何が起きているのか。自分でも理解できないでいた。11番グリーン奥のバンカー。大観衆の悲鳴とともにその土手を3度、転がり落ちたボールを石川はただ、ぼう然と見つめていた。

 「自分が思っているよりもクラブが手前に入るというか…今日はちょっと…感覚がなかったですね」

 グリーンエッジからピンまではわずか5ヤード。バンカーを脱出するのに4打要した。まさかの6オン2パット。やさしいショットではないが、平成の石川はメモリアルデーに起こるこうした難局を周囲を驚かせるスーパーショットで切り抜けてきた。しかし、この日はこの11番で1ホールの自己ワーストに並ぶ男子ゴルフ界令和初のダブルパー(8)を叩き、その後は最下位争いへ。ちょうど9年前の10年5月2日に「58」で回ったコースでプロ転向後では11年の日本ゴルフツアー選手権第1ラウンドで記録した「83」に次ぐ屈辱の80台となった。

 昭和、平成の大スターと令和のスター候補生がそろった尾崎将、金谷との夢のペアリングはお祭りムードとはかけ離れた、重苦しい空気に包まれた。

 2週前の国内開幕戦直前に腰痛を発症。電気治療などを施し、何とかスタートしたが、3Wで放った8番の第1打で再発。フィニッシュを取ったまま一瞬、体を動かすことができなくなった。「打った直後に痛くなるのは初めてだったので…足が一歩、どこからどうやって動かしていいのか、分からなくなってしまって」。痛みと闘いながら、後半は腰に負担をかけないように1Wを封印して2Iのパンチショットを多用。ブービーの107位で何とか苦難の18ホールを乗り切った。

 国内ツアーでは一度も棄権はない。「何とか明日までに良くなれば」。うつろな表情の平成の国民的ヒーローは、最後に祈りの言葉を絞り出した。 

 ▼石川遼の「58」VTR 18歳で出場した2010年の中日クラウンズ最終日。6打差の18位から出て前半に7バーディーを奪い、ハーフ28をマーク。後半も5バーディーの30。ボギーなしで当時の世界6大ツアー最少記録で、ギネス記録にも認定された58を叩き出し、逆転優勝を果たした。

 【ゴルフ界新時代令和「初」】
 ◆初バーディー 和田章太郎(23) キャディーさんに令和初バーディーだねと言われて、あっそうだなと。全然意識してなかった。(第2組でスタートし、1番で残り110ヤードの第2打を52度のウエッジで2.5メートルにつける)

 ◆初ドロップ&初競技委員要請!? 和田章太郎 3番のティーショットが右ラフに行って、ボールが埋まっていたので、ドロップできたんですけど一応確認で競技委員を呼びました。初競技委員要請?初ドロップ?そうですね。

 ◆初イーグル 梅山知宏(27) やった!!みたいな。思わずガッツポーズしたぐらい。(2番パー5で残り252ヤードから2Uでピン左5メートルに2オン)

 ◆初OB 石塚義将(25) ギャラリースタンドの上に飛ばしたのは初めて。ドローでつかまえようとして、右に押し出した感じ。(1番で3Iの第1打を右に曲げる)

 ◆初トリプルボギー 石塚義将 調子が悪いわけではなかったけど完全にかみ合っていなかった。(1番でつまずき84。試合のない時は所属会社が運営する介護施設で月6回介護の手伝いに従事)

 ▼1位貞方章男 (元号が変わって最初の試合で)もう最高です。せっかくのチャンスなので頑張りたい。パットのタッチと読みがいい。(開幕戦4位の成績で今大会の出場権獲得)

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