渋野 快進撃に海外メディア命名“スマイルシンデレラ”
2019年08月04日 05:30
ゴルフ
スタート前から「攻める」と決めていた。1番でピンを狙った第2打がグリーンをオーバーもパーセーブ。この時「今日は大丈夫」と感じた。2、3番で連続バーディー。6番から10ホール連続でパーが続くもどかしい展開も、16番パー4で第2打を1メートルに寄せてバーディーを奪い、この時点で単独首位に立った。
日本では黄金世代の注目株として人気急上昇中だが、海外では全くの無名。いきなり上位争いを続けるニューフェースに、ホールアウト後には海外メディアからの取材が殺到した。メッセージを求められ「とってもハッピー、ベリーハッピー!」。この一言で笑いを誘うと、笑顔がトレードマークの渋野に海外女性リポーターの一人から「あなたはいつも笑っているように見えるわ。スマイルシンデレラね!」と命名された。
昨年7月にプロテストに合格したばかりの20歳。本格参戦1年目の今季は、国内メジャーで初勝利するなど2勝を挙げ、全英切符を手にして英国に乗り込んだ。国内ツアーの選手から呼ばれるニックネームは“しぶこ”だが、まさに“スマイルシンデレラ”。「メジャータイトル?想像もできないです。でも、日本ではできない経験。しっかり楽しみたい」と声を弾ませた。
≪日本人メジャーVなら77年樋口以来≫女子の海外メジャーを日本人選手が制したのは77年全米女子プロ選手権の樋口久子だけ。岡本綾子は87年全米女子オープンで3人によるプレーオフに進出したが、惜しくも2位。全米女子プロ選手権では2度(89、91年)の2位がある。昨年の全米女子プロ選手権では、畑岡奈紗が首位から9打差で出た最終日に64をマーク。3人によるプレーオフに進出したが、1ホール目に脱落してメジャー制覇を逃した。
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