「PR」稲垣啓太 ディフェンスの要・頭脳派リーダー

2019年08月31日 10:00

ラグビー

「PR」稲垣啓太 ディフェンスの要・頭脳派リーダー
HO堀江翔太(手前)を倒すPR稲垣啓太 Photo By スポニチ
 【最強ジャパン 桜戦士31人 (1)ー1 】 最前線で体を張る。同時に五感を働かせて戦況を読み、周りに伝える。多くの代表関係者が「代えがきかない」と口をそろえるのは、その存在感ゆえ。パシフィックネーションズ杯の出場時間は3戦計209分。首脳陣の信頼は限りなく厚い。
 13年のトップリーグ1年目からずばぬけたワークレート(仕事率)の高さを発揮し、それまでの日本人1番(左プロップ)の概念を刷新した。体重116キロにして体脂肪率は1桁。起き上がりの早さやタックル回数は常にチーム1、2を争う。本人は「才能ではなく意識の問題」と言うが、リーダーとしての役割も含めて唯一無二だ。

 高校時代の体重は、今より重い120キロ。膝の故障をきっかけに、恩師である新潟工の樋口猛監督にダイエットを指示された。片道40分の自転車通学は、度重なるパンクで断念。だが食事制限で絞り、高3で抜てきされたU20代表では、FW第1列で唯一基準のフィットネスをクリア。素直な努力家。全ての土台はそこにある。

 ◆稲垣 啓太(いながき・けいた)1990年(平2)6月2日生まれ、新潟市出身の29歳。新津二中3年でラグビーを始め、新潟工、関東学院大を経て、13年パナソニック入り。代表28キャップ。愛称は「ガッキー」、1メートル86、116キロ。

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