SH田中史朗 経験携え3度目の挑戦へ

2019年09月10日 08:15

ラグビー

SH田中史朗 経験携え3度目の挑戦へ
3度目のW杯に挑む34歳の田中 Photo By スポニチ
 【最強ジャパン 桜戦士31人(9)ー1 】 3度目のW杯代表が決まった瞬間は、思わず涙をこぼしたという。8年前も4年前も、出場した試合は全て9番。しかし今回は20代の2人に追い上げられ、選考前最後の実戦だった8月10日の米国戦で先発するも本来のパフォーマンスを欠いた。だからこそ、自然と感情があふれ出た。
 11年に1勝も挙げられなかった責任を痛感して海外挑戦し、堀江とともに日本人初のスーパーラグビープレーヤーになった。15年はジョーンズ・ヘッドコーチと何度も衝突し、空気の緩んだチームを嫌われ役となって引き締めた。大会後には「4年間、つらかった」と漏らしてやはり泣いたが、今回の代表は「僕が言うことがない」と話すほど、力にも自主性にも自信を持つ。

 フィットネスやスキルは20代の2人には勝てなくても、経験値に裏打ちされた状況判断は日本で右に出る者はいない。最後になるであろう日本での大舞台で、後輩たちにバトンを引き継ぐことが34歳のミッションだ。

 ◆田中 史朗(たなか・ふみあき)1985年(昭60)1月3日生まれ、京都府出身の34歳。伏見工、京産大、パナソニックから19年キヤノン加入。13年から4年間ハイランダーズにも所属。代表70キャップ。1メートル66、72キロ。

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