夢のNBAへ!米大学界の“日の丸”新星・テーブス海、目指す八村&渡辺の道
2019年11月28日 11:30
バスケット
「今季は自分の自分に対する期待感が上がっている。得点力を発揮したい気持ちが強い。昨季はいっぱいプレータイムをもらえたので、今季は2年目だけど他の選手と比べたら経験がある。いろいろなシチュエーションを経験できたことで、今季は何があっても冷静にやっていけると思っている」
目標は渡辺、八村に続く、米大学からのNBA入り。長所や短所を冷静に分析して課題と向き合っている。
「自分の持ち味は常に周りが見えていること。ディフェンスのヘルプが来る前に(相手の動きが)読めると自分では思っている。シュートが入る、入らないは別として、PGとしてチームがシュートを打てるように流れをつくりたい。(ボールを失う)ターンオーバーを少なくして、全ポゼッションでシュートが打てるところまでリードしたい。自分はパスとサイズの面ではNBAに行けるチャンスがあると思うが、これから得点力をつけていかなければいけない。シュートをしっかり決めることが一番大事。(NBAに到達するには)得点重視のPGではなくても、得点ができるPGでなければいけない。今年はその課題を修正しようと思ってプレーしている」
NBAで1年目から主力として活躍している八村、モラントからは刺激を受けている。
「ウィザーズのゲームはいつもYouTubeで見ている。(八村の活躍は)もちろんモチベーションになる。彼が日本のためにやってくれたことは凄い。僕もインスパイアされている。モラントのプレーは凄く好き。あとはスティーブ・ナッシュ(サンズなどで活躍し15年に引退)のようなPGが好きだった。カイリー・アービング(ネッツ)も見る分には好きだけど、参考にしているのはナッシュとかモラント」
7月には若手中心の日本代表で臨んだウィリアム・ジョーンズ杯(台湾)に出場し、銅メダル獲得に貢献した。W杯中国大会(8月31日~9月15日)のメンバーからは落選したが、今月12日の試合を日本協会の東野技術委員長が視察するなど期待は高い。
「20年の東京五輪出場はずっと目標にしてきた。次の夏にまたチャンスがもらえれば、自分の力を発揮して出場できたらいい」
≪し烈な日本代表PG争い≫日本代表のPG争いはし烈だ。9月のW杯中国大会は主軸の富樫勇樹(千葉)がケガでメンバー外だったが、篠山竜青(川崎)、安藤誓哉(A東京)がメンバーに名を連ねた。日本代表の次の活動は来年2月のアジア杯予選・中国戦(21日)、台湾戦(24日)だが、シーズン真っただ中の米国組は招集されない見通し。テーブスが東京五輪に出場するためには来年6月頃からスタートする見込みの日本代表候補合宿メンバーに入り、アピールする必要がある。
≪田臥は独立L→NBA≫これまでNBAでプレーした日本人は八村、渡辺、04年でサンズに所属した田臥勇太(現宇都宮)の3人。田臥は00年にNCAA2部ブリガムヤング大ハワイ校へ留学しているが、サンズとは独立リーグでプレー後に契約しており、大学から直接NBA入りしたのは八村(ゴンザガ大)、渡辺(ジョージワシントン大)の2人しかいない。
◆テーブス 海(てーぶす・かい)1998年(平10)9月17日生まれ、兵庫県出身の21歳。小学4年時からバスケを始め、神戸市立本庄中時代にはU―15日本代表に選出された。東京・京北高を2年で退学して渡米。ブリッジトン・アカデミー、ノースフィールド・マウント・ハーモン高を経て、18年にノースカロライナ大学ウィルミントン校に進学した。カナダ人の父BT・テーブス氏(53)は元バスケ選手で日本でもプレーし、現在はWリーグ富士通のヘッドコーチ。1メートル88、83キロ。
おすすめテーマ
2019年11月28日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
桃田賢斗 V2へ8強入り 格下を36分ストレート粉砕「納得する内容で試合ができた」
-
パラ陸上 佐藤友祈「新国立で世界記録を」
-
渋野日向子 17位で折り返し 前半は1オーバー
-
ウィザーズが6勝目 敵地でサンズを撃破 八村は6得点もブロックショットを2本記録
-
山口茜 “2世”の17歳・郡司に粘り勝ち 「お手本の存在として」
-
八村は前半で2得点 敵地フェニックスでサンズと対戦
-
フクヒロ 徹底した秘密主義で3連覇に前進 バドミントン全日本総合
-
夢のNBAへ!米大学界の“日の丸”新星・テーブス海、目指す八村&渡辺の道
-
スノボ国母被告の保釈請求 大麻取締法違反罪で起訴
-
石川遼 34で折り返し5位グループ
-
女王争い最終決戦! 鈴木愛、渋野の“強運”警戒も「私の方が優位」
-
渋野日向子 大逆転戴冠へ“無欲”で挑む最終決戦、女王意識は「100の中の10ぐらい」
-
賞金ランク2位・申ジエ 逆転女王へ意欲「自信ある」
-
今平 2年連続賞金王へ!「やっぱり4日間での優勝がしたい」
-
川井梨紗子 地元の石川県協会会長を批判 女性選手見下す発言に「悲しい」
-
テコンドー協会 金原会長退任決定「一度全部退いて新しい形でやらないと」
-
照ノ富士 10場所ぶり関取復帰「応援してくださる方々の期待に応えたい」
-
千代鳳 13場所ぶりの返り咲き「ここからがスタートライン」
-
八村、開幕から15戦連続スタメン出場で7得点 チームは連敗
-
錦織 右肘手術後初めて公の場、来季へ「五輪が一番の目標」
-
パラ聖火リレーランナー募集開始 国籍など問わず来年2月29日まで
-
奥原、新ユニの企業ロゴ大きい? ストレートで初戦突破も“ドタバタ珍事”
-
桃田 序盤苦戦もストレート発進「初戦は何回やっても緊張する」
-
トランポリン女子エース・森“調整ばっちり”28日から世界選手権
-
ドーピング不正問題 ロシア処分案に米国「手ぬるい。全面排除にすべき」