サニブラ困惑、100&200Mダブル出場不可? 東京五輪400リレー金へ、陸連が1種目制限プラン
2019年12月17日 05:30
陸上
陸連が個人の出場種目を制限する異例のプラン。反発の強い国立競技場のトラックについて、麻場強化委員長は「ここで3種目を走りきるのは厳しい」と私見を口にした。ウサイン・ボルトは世界大会で100、200、400メートルリレーをフル稼働してきたが、100メートルで9秒97の日本記録を持つサニブラウンは17年世界選手権で2種目出場した後、左太腿を痛めてリレーを走れなかった。土江寛裕五輪強化コーチは「ベストの4人でファイナルを迎えたい」と話した。
ただ、個人種目での活躍はスプリンターにとっての最優先事項だ。陸連の年間表彰式後、取材に応じたサニブラウンは「考え的には分からないわけじゃないけど」と前置きした上で、「個人両種目でメダルを獲るために練習している。リレーは二の次。(個人種目を)しっかり頑張った上でリレーも手を抜かずに頑張るというスタンスでやっていきたい」とした。東京五輪は100&200メートルでのダブル出場に照準を合わせる。
世界選手権の銅メダルメンバーも同調。100メートルで9秒98の小池祐貴(24=住友電工)が「(個人2種目は)できる人もいる」と言えば、多田修平(23=同)も「みんなリレーより個人の方を大事にしているので、選手の気持ちも考えた方がいいんじゃないかな」と話した。陸連は早期の決着を目指すが、ゴールまでの道のりは険しい。
《OB中心に今後議論へ》日本陸連は今後、選手サイドやアスリート委員会と議論を重ねる。08年北京五輪男子400メートルリレー銀メダルメンバーで、アスリート委員長の高平慎士氏は出場制限案について、個人的な意見として、「それで大丈夫なんですか?」と思ったという。アスリート委員会は現役選手へのヒアリングは行わず、OB5人が中心となり、話し合いを進めていく。
▽東京五輪の代表選考 1カ国・地域で出場できるのは各種目最大3人。世界陸連が定める参加標準記録を突破した状態で、20年6月の日本選手権で3位以内に入れば代表に決定。他は世界ランクや日本選手権、日本GPシリーズの順位などによって選考する。
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