松友は潮田の道歩む 高橋引退で“タカマツ”ペア解消へ 混合専念 金子と24年パリ五輪目指す
2020年08月19日 05:30
バドミントン
関係者によると、現役を続行する松友は混合ダブルスに専念する意向を固めている。既に日本ユニシス後輩の金子と組み、現在の世界ランク19位。金子とペアを継続し「ミックスで頑張りたい。やれるところまでやってみたい」と決意を周辺に伝え、目標として24年パリ五輪を見据えているという。
女子ダブルスから混合ダブルスに主戦場を移して活躍した例では、小椋久美子との「オグシオ」ペアで08年北京五輪に出場した潮田玲子が、09年に池田信太郎との「イケシオ」ペアを結成し、12年ロンドン五輪出場を果たした過去がある。金子、松友の“カネマツ”が実力に磨きを掛ければ、4年後に活躍できる可能性は十分ある。同種目の東京五輪は世界ランク5位の渡辺、東野組(日本ユニシス)が出場を確実にしている。
高橋は今後について未定というが、日本バドミントン界の最大の功労者として競技に携わっていく可能性が高い。所属チームや日本協会でのコーチ業、解説業を推す声も多い。現在世界ランキング7位のタカマツは最大2枠を巡る東京五輪選考レースでは3番手。同2位の福島、広田組と同3位の永原、松本組にポイントで大きく離され、絶望的な状況で、対象レースも来年へと延期が決まった。だが、関係者によれば高橋は当初から「20年8月を区切り」と決めていたという。
五輪連覇の夢がついえたタカマツだが、上位ランカーとして君臨し続けたことが、日本の後輩ペアの急成長を促したことも確かだ。リオ五輪決勝、最終ゲーム。16―19から5連続得点で大逆転での金メダル。たもとを分かつ時が来たが、あの記録と記憶が消えることはない。
◆高橋 礼華(たかはし・あやか)1990年(平2)4月19日生まれ、奈良県橿原市出身の30歳。宮城・聖ウルスラ学院英智中高を経て09年日本ユニシス入社。松友との女子ダブルスで14年10月に現行の世界ランキング制度で全種目を通じて日本勢初の1位に。同年のBWFスーパーシリーズファイナルで日本勢として初制覇。妹・沙也加は女子シングルス日本代表。1メートル65。右利き。
◆松友 美佐紀(まつとも・みさき)1992年(平4)2月8日生まれ、徳島県板野郡藍住町出身の28歳。5歳から競技を始め、徳島中から宮城・聖ウルスラ学院英智高へ進学。1年時に高橋とペアを組んだ。10年4月に日本ユニシス入社。高橋と14年ジャパン・オープン、16年全英オープン優勝、全日本総合選手権は5度優勝。1メートル60。右利き。
◆金子 祐樹(かねこ・ゆうき)1994年(平6)7月22日生まれ、埼玉県越谷市出身の26歳。埼玉栄中高を経て、13年に日本ユニシス入社。男子ダブルスでは井上拓斗と組み世界ランク最高7位、現在は29位。国際大会の混合ダブルスでは18年ジャパン・オープンから松友と組み、初出場となった19年世界選手権では2回戦敗退。現在の世界ランクは19位。1メートル79。左利き。
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