男子1万メートル日本記録の相沢晃 東京五輪銅メダルの円谷幸吉氏との不思議な接点

2020年12月04日 21:34

陸上

男子1万メートル日本記録の相沢晃 東京五輪銅メダルの円谷幸吉氏との不思議な接点
<陸上日本選手権長距離種目  男子10000メートル>日本新記録をマークした(左から)伊藤達彦、相沢晃、田村和希(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【日本選手権長距離種目 ( 2020年12月4日    ヤンマースタジアム長居 )】 男子1万メートルは社会人1年目の相沢晃(23=旭化成)が27分18秒75をマークして5年ぶりに日本記録を更新。同種目の東京五輪代表を決めた。
 故郷・福島の偉人で64年東京五輪マラソン銅メダル、1万メートル代表の円谷幸吉氏と肩を並べた相沢は「中学のころから円谷選手を意識してきた。(時代は違うが)同じ東京五輪に出場するということでご縁を感じていた。マラソンは出場できないが、トラックで出られたらと思っていた」と笑顔を見せた。

 相沢は円谷氏と同じ須賀川市出身。同氏の記念館は何度も訪れ、東京五輪で着用したシューズを見ては五輪を意識していたという。円谷さんの実家は車で20~30分の距離と身近な存在だった。円谷氏の名前を冠した「円谷ランナーズ」には中学1年から参加。小学校時代には体験できなかったライバルの存在に「円谷ランナーズで練習する方が、色んな中学の選手と走れて良かった。全国大会を目指すようになったきっかけです」と振り返る。

 もともと太りやすかったという理由から母親の勧めで陸上を始めたという相沢。水泳や空手、ソフトボールなど多くのスポーツに触れたが「走る以外は本当に苦手だった」と必然的にランナーの道を選んだ。円谷ランナーズで陸上の楽しさを知ったという福島の少年が日本を代表する長距離選手に成長した。東京五輪が延期となったことでくしくも円谷氏が出場した年齢と同じ24歳で五輪に出場する。相沢は「同郷ということもあって、これも何かの縁を感じますね」とニヤリと笑った。

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