ビーチバレー強化指定選手が暴力行為 大会キャンセル申請漏れなどを受け、バレー協会が謝罪

2020年12月04日 17:11

ビーチバレー

 日本バレーボール協会(JVA)は4日、今年3月6日にビーチバレーボールのナショナルトレーニングセンター(NTC)競技別強化拠点施設である川崎マリエン・トレーニングジム内で、強化指定選手の土屋宝士(33)が、使用規定にあるシューズを履かずに練習していた男子選手の胸元をつかんで注意する暴力行為があったと発表した。
 8月に入ってから、他選手から強化委員長に報告が上がり、JVA側が事態を把握。9月から土屋と2回、男子選手と1回面談を行った。鍛冶良則事務局長は「ジムの使用規則に違反した選手も、土屋選手も十分に反省している」とし、11月26日に行われた業務執行理事会で、土屋を「厳重注意」及び1カ月のNTC使用禁止を決定した。

 また、今年1月に開催されたワールドツアー男子イラン大会でのキャンセル手続きの申請漏れについても謝罪した。この大会には日本から6チームが参加申請しており、1つの国からランキング上位4チームが出場可能。その後申請を出していた1チームからキャンセルが出たが、JVAが19年12月のキャンセル変更可能期日までに行わず、別の日本の1チームは繰り上がりで出場できる機会を逃すことになった。

 17年にも国際大会への参加申請漏れがあり、出場希望選手は参加機会を逸していた。今回は、大会開催から9カ月以上経過した10月下旬に、繰り上がりチームではない別チームの選手からの申し立てにより発覚。来夏の東京五輪出場に必要なポイントランキング獲得に関わる重要な試合だったこともあり、嶋岡健治会長は「日々競技に全力を尽くしている選手に対して、努力や信頼を裏切る行為となった。反省している」と頭を下げた。

 申請のチェックミスに加え、問題発生直後速やかな報告を怠ったとして、小田勝美ビーチバレーボール事業本部副本部長、鳥羽賢二ハイパフォーマンス事業本部長の2名が、後日コンプライアンス委員会で処分の検討が行われる。今後JVAは再発防止を目指し、大会参加エントリーやキャンセルについて組織内のダブルチェックを強化していくとした。

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