村上茉愛 個人総合2年ぶり奪冠 跳馬で完璧チュソビチナ決め15・200点「自分で褒めたい」
2020年12月13日 05:30
体操
最初の種目となった跳馬で世界トップの演技を見せた。予選ではラインオーバーした「チュソビチナ」を、決勝ではわずかに動いただけでまとめて15・200点。「世界と戦うための武器は習得できつつある」と手応えを口にした。普段は厳しい日体大の瀬尾京子監督も「初めて使った割には完璧」と称賛した演技のスコアは、最強女王シモーン・バイルス(米国)が、19年世界選手権の個人総合決勝の跳馬でマークした15・233点に肉薄するものだった。
昨年は腰痛などで世界選手権代表入りを逃し、苦しいシーズンを送った。新型コロナウイルスによる自粛期間中は練習場も閉鎖されたため、ダンスやバドミントンなどで心肺機能を維持。体操から離れた時間が、悩みの種であった腰の不安を消した。
今年1月には東京五輪の目標に団体総合、個人総合、種目別の床運動と平均台でのメダル4個を目標に掲げた。「(五輪が)延期になったからといって、目標は変わらない」。来夏の夢舞台でも“有言実行”を目指す。
▽チュソビチナ(前転跳び前方伸身宙返り1回半ひねり)初めて成功したのは、五輪7大会連続出場のオクサナ・チュソビチナ(ウズベキスタン)で、技の難度を示すDスコアは5.8点。村上がこれまで実施していた「ユルチェンコ2回ひねり」は5.4点だった。19年世界選手権の個人総合決勝の跳馬で、Dスコア5.8点以上の技に挑んだのは6人だけ。跳馬の最高難度は6.4点の「プロドノワ(前転跳び前方抱え込み2回宙返り)」となっている。
▽バイルスという選手 米オハイオ州出身の23歳。13年世界選手権に初出場すると、いきなり個人総合と床運動で優勝した。16年リオデジャネイロ五輪では4冠、18年世界選手権は腎臓結石を患いながら4冠、19年世界選手権は5冠を達成。床運動のJ難度「バイルス2(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)」など、自身の名の付く技を複数、保持している。
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