ロシア、除外処分期間短縮に“勝利”宣言 処分骨抜きとの指摘も

2020年12月19日 05:30

五輪

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は17日、組織的な検査データ改ざんや隠蔽(いんぺい)工作を行ったロシアを東京五輪・パラリンピックなど主要大会から4年間除外するとした処分の期間を2年間に短縮する裁定を発表した。国旗や国歌使用は禁じるが、違反歴や疑惑がない選手は個人資格で出場を認める。
 ロシア反ドーピング機関のブハノフ所長代行は「ロシアの勝利」と宣言。同国オリンピック委員会(ROC)のポズドニャコフ会長も「クリーンな選手はROCが編成する代表で制限なく五輪に参加できる」と訴えた。

 ユニホームも「中立選手」の文字より目立たなければ「ロシア」の表記が可能。大会参加を禁じられたプーチン大統領も開催国首脳が招待すれば対象外となる。処分期間短縮でアイスホッケーの23年世界選手権はロシア開催が可能で、処分が骨抜きにされたという指摘もある。米国反ドーピング機関のタイガート委員長は「クリーンなアスリートや法の支配にとって壊滅的な打撃」と批判。「制度をあざ笑う茶番」と反発する選手団体もあった。

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