照ノ富士 大関復帰に懸ける思い「今以上に努力 もっと頑張って成績残さないと」優勝から一夜

2021年03月29日 10:53

相撲

照ノ富士 大関復帰に懸ける思い「今以上に努力 もっと頑張って成績残さないと」優勝から一夜
優勝から一夜明け会見する照ノ富士(日本相撲協会提供) Photo By 提供写真
 大相撲春場所を制して大関昇進を確実にした関脇・照ノ富士(伊勢ケ浜部屋)が優勝から一夜明けた29日、オンライン会見に応じ、「精いっぱい頑張ったかなと思う。(師匠や夫人から)“おめでとう”と(祝福された)。たくさん(お祝いメール)あったので本当にありがたいなと思う」と喜びを口にした。
 大関昇進目安に達する9勝のノルマ達成だけでなく千秋楽に大関・貴景勝を倒して3度目の優勝で締めくくった。31日の臨時理事会で21場所ぶりの大関復帰が正式に決まる。「大関、横綱という地位は協会の看板を背負っているわけだからだからこそ、今以上に努力して、もっと頑張って成績残さないといけないと改めて強く思う。昔から目標にしていたのは横綱という地位。近づいてもう一本先を目指すところまできたと思う」と言葉に力を込めた。

 春場所中は膝の古傷とも闘いながら土俵に上がり、千秋楽の朝は弟弟子の翠富士と一緒に病院で治療を受けた。「(膝の痛みとの)付き合い方を知っている。慣れているから乗り越えられるのだと思う。一日の中で治療から何からベスト尽くすことを意識していた。勝てなかった仕方ない。白星につながっていて良かった」。土俵外でも全力で臨んだ末の賜杯だった。

 序二段から史上最大のカムバックを実現。かつては「恥ずかしい姿をいつまでも見せられない」と引退を考え、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)に相談したこともある。「もう一回できるという気持ちにしてくれたのは親方と女将さん、家族や周りの方たち。その支えで今にたどりついたと思う。やめなくて(良かった)」。

 31日には昇進伝達式も予定されている。「(前回の口上ではもう一つ上を目指すと口にしたが)そういう思いは常にある」。最高位を目指すスタートラインに再び立つことになり、「(横綱)なりたいと思ってなれるものではないし。だからこそ今より努力しないといけない。いつかその努力が報われればいいかなと思う」と目を輝かせた。

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