車いすテニスの上地・大谷組が快勝で準決勝進出 大谷「上地さんが横にいたので安心感があった」

2021年08月29日 14:36

テニス

車いすテニスの上地・大谷組が快勝で準決勝進出 大谷「上地さんが横にいたので安心感があった」
<パラリンピック  テニス女子ダブルス準々決勝>第1セット、得点を奪い、大谷(右)と笑顔でラケットでタッチをかわす上地(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 【東京パラリンピック第6日 車いすテニス ( 2021年8月29日    有明テニスの森公園 )】 女子ダブルス準々決勝で第3シードの上地結衣(27=三井住友銀行)大谷桃子(26=かんぽ生命)が中国ペアに6―0、6―0でストレート勝ちし、準決勝へ進出した。試合開始と同時に機器トラブルなどで進行が遅れ、スコア以上に長いラリーが続いたが、試合が進むにつれて2人のコンビネーションが良くなり、最後はパラリンピック初出場の大谷が相手ペアの間を打ち抜くショットで締めくくった。
 上地は前日28日のシングルス1回戦も同じセンターコートだったが、この日は屋根を開けた状態での試合。試合前練習では屋根が閉じていたという上地は「感覚がちょっと違って、自分自身としては最後まで納得いくショットが打てなかったが、大谷選手がいいところがたくさん出て、プレーの面で引っ張ってもらえた」とパートナーに感謝。前日のシングルスではプレー内容に納得いかない様子だった大谷も「かなりスムーズにチェンジや展開ができたのでよかった。昨日は初戦で1人だったので凄く緊張したが、今日は上地選手が横にいてくれるので凄く安心感があって、のびのびとプレーできた」と振り返った。2人のコンビについて上地は「どちらもしっかり守れるし、どちらからも攻撃できる。大谷選手は角度を使ったプレーもできるし、左(上地)と右(大谷)なので、相手を外側へ走らせたり内側へ寄せることが戦術的にできるのが強み」と解説した。

 今大会は無観客ながら児童・生徒に観戦機会を与える「学校連携プログラム」が一部実施されており、この日も間隔を空けて観客席に座った生徒たちがプレーに拍手を送る姿があった。大谷は「日本開催は特別な感じがあるし、直接応援していただける機会はなかなかないので、今回応援していただけて凄くうれしかった」と話し、上地も「朝早くから見に来てもらって。見てもらうにはもう少しカッコいい試合をしたかった」と笑った。上地は前回2016年リオデジャネイロ大会でシングルスは銅メダルを獲得したが、二條実穂と組んだダブルスではメダルを逃した。二條さんは今大会、放送席で解説を務めており「二條さんの前でメダルを取る姿をぜひ見てもらいたい」ときっぱり話した。

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