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村元、高橋組 魅せた“どっこいしょリフト”日本歴代最高得点で北京切符へ好発進「凄く自信ついた」

2021年11月13日 05:30

フィギュアスケート

村元、高橋組  魅せた“どっこいしょリフト”日本歴代最高得点で北京切符へ好発進「凄く自信ついた」
<フィギュアNHK杯第1日>アイスダンスRD、リフトの演技を見せる村元・高橋組(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケートGPシリーズ第4戦・NHK杯第1日 ( 2021年11月12日    東京・国立代々木競技場 )】 アイスダンスのリズムダンス(RD)では、結成2年目で本格的な国際大会初参戦の村元哉中(かな、28)、高橋大輔(35)組(関大KFSC)が70・74点で6位だった。初の国際スケート連盟(ISU)公認記録で日本歴代最高点を叩き出し、来年2月の北京五輪切符1枠の獲得へ好発進した。男子の宇野昌磨(23=トヨタ自動車)、女子の坂本花織(21=シスメックス)はショートプログラム(SP)でともに今季ベストの102・58、76・56点で首位に立った。
 見る人の心を鷲づかみにした。村元、高橋による「ソーラン節&琴」。海や波、魚を表現する前半部、「どっこいしょ」の音頭とともに、高橋が首で村元の両足を支えるリフトで最高のレベル4を獲得。観客から盛大な拍手を受けると、歌舞伎、忍者、芸者など、日本文化の動きで魅せる後半を力強く演じ切った。「パフォーマンスが今日はうまくいった」と村元。高橋も「凄く自信がついた」とうなずいた。

 細部にまでこだわった。「シングル時代とがらっと雰囲気を変えたい」と高橋。ズエワ・コーチからの指示もあり、長髪へイメチェンした。さらに赤色のエクステンションをつけ、2人の赤と黒の和装がより映える工夫を凝らした。週3度のオフアイス練習で鍛えた肉体でリフトの安定感も増した。初めて受けた国際的な評価は、五輪1枠を争う小松原組を上回る日本歴代最高点。高橋は「この評価は素直にうれしく思う。どんどん上げていけたら」と語った。

 12月の全日本選手権の結果はもちろん、ベストスコアも五輪切符への重要な判断材料。それでも、村元は「自分たちの100%で滑るだけ」と強調し、高橋も「選考基準はあまり考えず数少ない試合を思い切りやるだけ」と言う。クラシックバレエを表現するフリーダンスでも、積み重ねた努力をぶつける。

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