神長汐音、女子500メートル大会新V 残り1枠の北京五輪へ前進

2021年12月19日 05:30

スピードスケート

神長汐音、女子500メートル大会新V 残り1枠の北京五輪へ前進
女子500メートルで優勝した神長汐音 Photo By 共同
 【スピードスケート・ショートトラック全日本選手権第1日 女子500メートル ( 2021年12月18日    丸善インテック大阪プール )】 男女の500メートルと1500メートルが行われ、女子500メートルでは平昌五輪代表の神長汐音(22=全日空商事)が優勝した。決勝では大会新記録の43秒994をマーク。男女ともに残り1枠となっている北京五輪出場へ前進。男子500メートルは小池克典(20=全日空商事)が制覇。19日に総合優勝と五輪代表が決まる。
 他の追随を許さない滑りでゴールを駆け抜けた。女子500メートル決勝で、神長が得意のスタートを決めて先頭に立つ。その後もトップを保ったまま大会新。右手を上げて喜びを表現した。

 「W杯で良い結果を残せなくて不安もあったけど、チームの方々が今日のために準備をしてくれた。不安なく試合に臨むことができた」

 北京五輪に出場する女子3人のうち2人は内定済みで、最後の1枠を懸けた今大会。神長はスケート靴の新たなブレード(刃)を試した今季のW杯で不調だったが、今大会は以前の刃に戻し、力強い滑りが復活した。代表選考でメダルが狙えるリレー種目のメンバー構成が重視されており、距離が短い混合2000メートルリレーで必要な瞬発力を示せたことは大きい。

 高校生で臨んだ平昌五輪は注目を集めながら、1500メートルで30位。今季のW杯でも結果を残せなかった。悔しさは大きかったが、転戦したW杯を終えて帰国してからは入念に調整。ナショナルチームの長島圭一郎ヘッドコーチから「自分の感覚で行け」と言葉を掛けられ吹っ切れた。

 「明日の1000メートルも大事だから、しっかり気持ちを切り替えて準備をしたい」。1500メートルでも3位に入り、総合順位でトップ。2大会連続となる五輪出場へ、ラスト切符をつかみ取る。

 ◇神長 汐音(かみなが・しおね)1999年(平11)9月26日生まれ、長野県出身の22歳。ジュニア時代から頭角を現し、17年2月のW杯第6戦で1000メートルで初の表彰台となる2位。長野・小海高3年時の18年平昌五輪に出場した。女子500メートルの日本記録保持者。1メートル64。

 ◇ショートトラック北京五輪への道 出場枠は男子が4人、女子が3人。W杯の成績で既に男子の吉永一貴(トヨタ・中京大)、宮田将吾(阪南大)、菊池耕太(恵仁会)、女子の菊池純礼(富士急)、菊池悠希(ANA)の計5人が内定済み。男女とも残り1枠で、これまでのW杯や今大会の結果、さらに日本が重視するリレーの構成なども考慮して選出される。

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