高木美帆は鉄人だ!3月世界選手権で2日間4種目、北京から帰国もわずか1日で渡欧
2022年02月22日 05:30
スピードスケート
北京では13日間で7レース、計1万3200メートルを滑った。最初の3000メートルは6位で、続く1500メートルは優勝候補に挙がりながら銀。3種目目はレース経験の少ない500メートルで望外の銀を手にした。連覇を狙った団体追い抜きは決勝の最終コーナーで姉・菜那が転倒するまさかの結末で銀。銀3個で迎えた最終1000メートルで個人種目初の金を勝ち取った。大会終盤は食欲が落ち「体は限界。内臓はギリギリ」の状態。全5種目を終えた後、数日間せきが止まらないほど消耗していた。
次は2日で4レース。五輪では滑っていない5000メートルも待つ。今季W杯第2戦で格下のBクラスを滑り、Aクラスを含め9位相当のタイムだった種目。高木美は五輪を総括し「3000メートルはまだ上位と差がある。オールラウンダーになれたかというと、まだそこまで」と自己評価する。長距離で上位に食い込むことが課題とはいえ、4種目の総合力では絶対的な優勝候補。五輪から心身ともにリカバリーできるかが焦点となる。
世界選手権後にはW杯最終戦(12、13日、オランダ・ヘーレンフェイン)が待つ。今季はコロナ感染予防で美容室へ行くことを控えており「日本に帰って落ち着いたら美容室に行きたい」と話しているが、髪を切れるのはもう少し先。さらにタイトルを積み上げて、北京イヤーを有終の美で飾る。
▽スピードスケート世界選手権 500メートル、1000メートルを2度ずつ滑るスプリント部門、500、1500、3000、5000メートルを滑るオールラウンド部門がある。1889年に創設された世界オールラウンド選手権と、1970年に始まった世界スプリント選手権が、2020年に統合。高木美は2018年にオールラウンド、20年にスプリントで総合優勝。
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