「ゴルフの“あいうえお”を教える」中嶋常幸が新プラン「年齢的にも動けるのはあと10年」

2022年03月13日 22:48

ゴルフ

「ゴルフの“あいうえお”を教える」中嶋常幸が新プラン「年齢的にも動けるのはあと10年」
ゴルフフェアでダンロップの1日店長とトークショーを行った中嶋常幸(右)と稲森佑貴 Photo By スポニチ
 男子ゴルフの中嶋常幸(67)が13日、横浜市のパシフィコ横浜で行われたゴルフフェアでダンロップの1日店長とトークイベントを行った。
 終了後に取材に応じた中嶋は「もう試合の成績をああだこうだ言える年齢でもない。それよりも自分がゴルフでやり残したことがあるので、それをやっていきたい」と子供たちがゴルフを始めるきっかけづくりを手助けする、新たなプランの立ち上げを明かした。

 「ゴルフは知っているけど、まだかじりもしていない、そういう子供たちに面白さを伝えていきたい」。イメージしているのは全国を回って子供たちと直接触れ合い、その魅力を紹介する“伝導活動”だ。

 「“出張レッスン”ではない。レッスンは既にゴルフをやっている人に教えること。僕が思い描いているのは言葉を例に挙げれば“あいうえお”を教えるようなもの。1足す1は2とかね。子供たちにボールが飛んでいく美しさやパットが入った時の爽快などゴルフの“あいうえお”を教えていきたい。それで好きになったら、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒にコースに行ってくれるようになる。親子で一緒にゴルフができるのは理想だと思うよ」

 12年に立ち上げた「トミーアカデミー」は次世代の日本のゴルフ界を担う選手を育てることを目的にスタートし、畑岡奈紗や山口すず夏、河本力らを輩出。その実績は確固たるものになっているが、今回のプランはゴルフをまだ始めていない子供を対象にしたもの。「もちろん素質のある子を見つけたいというのはあるけど、かと言って青田買いではない。ちゃんと競技者になりたいのであれば、いろいろなアカデミーやスクールがある。その前段階の“よーい、どん”のスタートラインを自分はやってみたい。ちょっとした種を植えて、その先に何を選ぶかは彼、彼女たちが決めること」

 ただ、トミーアカデミーとは目的も思い描く将来像も異なるため、より自由な運営を考えている。「あまり組織的にしてしまうと、きつくなるから。もっと自由にやっていこうと。幸い全国に知り合いがいるので、そういう人たちに、ゴルフをやりたいという子供がいたら連れてきてもらって、その子供たちがゴルフに入るきっかけをつくってあげられたらと思っている」

 指導者としても活躍する中嶋の新たな挑戦。「多分、自分の年齢的にもここから動けるのはあと10年。地方には“この子、ゴルフに来たら良いのにな”という子がたくさんいると思う。幸いそういうことをやれる時間ができた。今年くらいから始めないと」と構想を語っていた。

おすすめテーマ

2022年03月13日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム