ペア“りくりゅう”世界選手権を楽しもう「心に残るものを届けたい」たどり着いた新境地

2022年03月23日 01:58

フィギュアスケート

ペア“りくりゅう”世界選手権を楽しもう「心に残るものを届けたい」たどり着いた新境地
本番リンクで午後練習を行った三浦璃来&木原龍一(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 23日開幕のフィギュアスケート世界選手権の公式練習が22日、フランス・モンペリエの会場で行われ、ペアで北京五輪7位の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が本番リンクで汗を流した。SP「ハレルヤ」の曲かけではデススパイラルで手の離れるミスがあったが、ツイストリフトや息の合った3回転トーループ、リフトなどを披露した。
 今大会でフリー「ウーマン」を含め2曲とも最後となる可能性が高いという。三浦は「名残惜しい気持ちで1つ1つの音を丁寧にやろうという努力をしている」と語り、木原も「2つは物凄く成長させてくれたプログラム。ありがたい思いがある。最後、知らない方々に届けたい」と言った。

 北京五輪では団体でメダル獲得に貢献し、個人でも日本勢初入賞を果たした。張り詰めた緊張状態が解け、木原は「北京の疲れが抜けるのに時間がかかった。本来の動きには戻りづらかった。気持ち的にも一回切れてしまった。気持ちをつくり直すのが2人とも苦労した」と明かす。

 悩んだ末に、原点に立ち返った。「シンプルに楽しめば良いんじゃないかという結論に至った」と木原。ブルーノ・マルコット・コーチは常にポジティブに支えてくれた。結果を求めるモチベーションが落ちたとしても「とにかく世界選手権に出て心から楽しんで滑りたい。僕たちのスケートを世界中に届けたい」という境地にたどり着いた。

 今季は海外遠征に行くたびに「試合」でなく「旅行」と呼んでいる。今回も「フランス旅行」「ワイン買って帰りたいよね」とモチベーションを上げながら今季最後の試合に挑む。上位5組の欠場により、メダル獲得の可能性が高まる。それでも木原は「それを狙うと楽しめなくて悔いが残る。楽しめた時、そのものに届くのかな」と自然体を強調し「結果だけじゃなく、見てくださった方に心に残るものを届けたい」と語った。

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