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プロデビュー戦の河本力 首位と2打差の快調発進「リスクマネジメントできるよう心掛けた」 

2022年03月31日 18:14

ゴルフ

プロデビュー戦の河本力 首位と2打差の快調発進「リスクマネジメントできるよう心掛けた」 
<東建HMカップ第1日>11番、アイアンでティーショットを放つ河本力(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフ 東建ホームメイトカップ第1日 ( 2022年3月31日    東建多度CC名古屋(7062ヤード、パー71) )】 男子ゴルフの今季国内ツアー開幕戦、東建ホームメイト・カップ(賞金総額1億3000万円、優勝賞金2600万円)は31日、三重県桑名市の東建多度CC名古屋(7062ヤード、パー71)で開幕し、第1ラウンドを行った。
 
 この試合がプロデビュー戦の新人・河本力(22=フリー)が4バーディー、ノーボギーの67で回り、首位に2打差の4アンダー、7位と快調なスタートを切った。昨年10月のブリヂストン・オープンでツアー初優勝した杉山知靖(28=中央日本土地建物グループ)とツアー初優勝を目指す上井邦裕(39=三好CC)が6アンダーで首位に立っている。

 「(ゴルフが)お仕事になったのでちゃんと生きていくために稼がないといけない。なので大人の攻め方。リスクマネジメントできるよう心掛けました」

 ティーショットを左の木にぶつけた4番パー5(545ヤード)。ピンまでは残り200ヤード。アマチュア時代なら迷わず6Iで2オンを狙っていた場面でもグッとはやる気持ちを抑えて自重。右の池につかまるリスクを消す48度のウエッジでレイアップし、最低でもパーの大人の攻めを展開。5番からの3連続バーディーにつなげた。

 キャリーで310ヤードを超える飛距離が魅力の日本ゴルフ界待望の大型選手。その河本が自らのスケール感を落としてでも「大人のゴルフ」にこだわるきっかけとなったのが昨年9月のパナソニック・オープン。日体大の1年後輩・中島啓太と同じ首位に1打差の4位で3日目を終えながら最終日に前のめりになって無理な攻めを続けた結果、78と崩れて20位に沈んだ。一方、同組で回った中島は史上5人目のアマチュア優勝を飾り、一躍、時の人に。来週には河本の憧れでもあるゴルフの祭典マスターズに出場する。
 激励のメッセージは送ったが、いつかは自分もとの思いはさらに強くなった。
 このオフは姉・結、昨年のマスターズでアジア人初優勝を飾った松山英樹のコーチでもある目沢秀憲氏と沖縄、宮崎で合宿。宮崎ではパッティングを専門とする橋本真和コーチも合流し、スコアメークの肝となるグリーン上を徹底強化。この日は最終9番で1・5メートルのパーパットを沈めるなど課題だったこの分野でもやれるとの手応えをつかんだ。
 今季は下部ツアーが主戦場。そこで3勝することでその翌週から発生するレギュラーツアーの出場権獲得が目下の目標だが、その前に。大人のゴルフで日本人3人目のプロデビュー戦Vを目指す。
 

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