ラグビー日本代表は15日、宮崎市内で行っている強化合宿を報道陣に公開。今季のリーグワンで最多トライのタイトルを獲得したWTB山下楽平(30=神戸)は午前練習後に取材に応じ、「大学ぶり(以来)にラグビーがきついと感じる。いろんな考え、プレーの仕方がある選手が融合し、ジャパンのラグビーを作り上げている。自分にとっても刺激になっている」と実感を込めて語った。
7人制の日本代表では活動歴のある山下だが、15人制では意外にも今回が初招集。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチからは「(代表候補の)リストにはずっと入っていた」と言葉を掛けられたそうだが、これまでは紅白のジャージーとは縁がなかった。今季は「よりラグビーを見るようになり、理解度が深まった」といい、オフフィールドの努力をパフォーマンスにつなげたことで初招集を勝ち取った。
92年1月生まれの30歳。「日本代表のファン」と公言し、19年W杯は「一ファンとして楽しんでいた。人並みには意識があったが、特別にそこへ(出たい)という気持はなかった」と話す。現状では控え組とみられるグループで練習に参加しているが、この点についても「何も意識していない」と自然体を強調するオールドルーキーが、まずは初キャップ獲得を目指す。