阿武咲「純粋にうれしかった」三本木農業高の同級生・錦富士と10年ぶり対戦で勝利 青森の指導者へ恩返し

2022年07月23日 20:30

相撲

阿武咲「純粋にうれしかった」三本木農業高の同級生・錦富士と10年ぶり対戦で勝利 青森の指導者へ恩返し
<大相撲名古屋場所14日目>阿武咲(左)は寄り切りで錦富士を破る (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所14日目 ( 2022年7月23日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 阿武咲(26=阿武松部屋)が新入幕の錦富士(26=伊勢ケ浜部屋)を寄り切って9勝目を挙げた。立ち合いから押し込まれたが二本差して形勢逆転。一気に攻め返して勝負を決めた。
 この2人は青森・三本木農業高の同級生。阿武咲は中泊町、錦富士は十和田市の出身。小学生の頃から何十回と対戦してきており、高校では阿武咲が退学するまでの1年弱、チームメートとして一緒に稽古してきた。公式戦では全て阿武咲が勝っていたという。場所前から互いにこの対戦を熱望しており、14日目にようやく実現。阿武咲は「純粋にうれしかったですね」と盟友との再会を喜んだ。高校の稽古場で顔を合わせて以来、10年ぶりの対戦が幕内の土俵。「青森の方々や自分と隆聖(錦富士=本名・小笠原隆聖)の指導者の方にも恩返しになる」。立派に成長した姿を見せることができた。

 敗れた錦富士は5敗で優勝争いから脱落となったが、新入幕ながら9勝を挙げており、三賞の可能性も残す。青森県出身の幕内力士は現在、この2人と宝富士(35=伊勢ケ浜部屋)の3人。同県からは1883年(明16)以来139年もの間、幕内力士が途絶えていない。「お互い切磋琢磨(せっさたくま)して青森県を盛り上げて行けたらいいと思います」。相撲王国の誇りを胸に、同級生の新たなライバル物語が始まった。

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