【世界陸上】園田世玲奈 新設35キロ競歩で9位健闘「初めての海外でいろんな思いがあった」

2022年07月23日 02:50

陸上

【世界陸上】園田世玲奈 新設35キロ競歩で9位健闘「初めての海外でいろんな思いがあった」
女子35キロ競歩、ゴールする園田 Photo By 代表撮影
 【陸上・世界選手権第8日 ( 2022年7月22日    米オレゴン州ユージン・ヘイワードフィールド )】 今大会から新設された女子35キロ競歩が行われ、園田世玲奈(NTN)が自己ベストとなる2時間45分9秒をマークして9位に入った。優勝したのは2時間39分16秒のガルシア・レオン(ペルー)で、20キロ競歩との2冠を達成した。
 園田は序盤から4位集団をけん引。徐々に順位を落としながらも、終盤まで入賞圏内をキープする。だが、残り200メートルあたりで抜かれて9位に後退。目標とした入賞には7秒差で届かず、レース後は涙を流した。

 「憧れていた世界の舞台で歩けたのは貴重なことで、経験できたことが大きな一歩になりました。20キロの選手たちが良い流れをつくってくれて私も続きたかったんですけど、実力の差を感じました」

 25歳の園田にとって、今回の世界選手権は初の海外遠征となるだけではなく、初めての海外でもあった。滋賀の草津東高に通っていた高校1年の冬に、陸上の中長距離から競歩に転向。その後に中京大へと進み、卒業旅行として友人とグアムに行く予定でパスポートを取得したが、大会に出場するための調整があり行くことはできなかった。あれから4年。世界切符をつかみ、初めてパスポートを使ってユージンにやってきた。

 「選手村に入ってから、競歩の皆さんを始め日本の強さや活躍が刺激的な毎日で“自分も勝負するんだ”という気持ちになった。初めての海外でいろんな思いがあったけど、このレースを経験できたのが大きな一歩。来年はまた違う挑戦者として、しっかり準備したい」

 来年の世界選手権ブダペスト大会、そして2年後のパリ五輪へ、涙をぬぐってスタートを切る。

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