新入幕・水戸龍が“一人稽古”「自分のペースでやれる」 錦戸親方のマンツーマン指導も

2022年09月07日 16:36

相撲

新入幕・水戸龍が“一人稽古”「自分のペースでやれる」 錦戸親方のマンツーマン指導も
ウォーターバッグを担いで1人でトレーニングする水戸龍(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)で新入幕を果たした水戸龍(28)が7日、東京都墨田区の錦戸部屋で稽古を行った。
 部屋の所属力士は水戸龍ただ一人。稽古相手がいない中、約1時間の基礎運動で汗を流した。まずは入念に四股、すり足。その後、ウォーターバッグを使った下半身トレーニングでは師匠の錦戸親方(元関脇・水戸泉)の“マンツーマン指導”が行われた。足におもりを乗せて膝の曲げ伸ばし10回を10セット。親方がおもりを支えながら回数を数えてサポートした。最後は鉄砲30回を2セット。痛めている腰の状態を気にしながら体の動きを確認した。

 「腰のケガと付き合いながら基礎だけやっています」。夏場所限りで元十両・極芯道が引退して以降、申し合い稽古どころかぶつかりも一丁押しもできない状況が続いている。「やっぱり一人だと寂しい。相手がいないと相撲の感覚がなくなってしまう」と不安は隠せない。それでも“一人稽古”ならではの良さもある。四股の回数など稽古メニューやトレーニングの強度、時間も全て自分で決める。「腰が痛くなったら無理はしない。自分のペースでやれるのが良い」。もともと穏やかで闘争心をあまり表に出さない性格ということもあり、他人と競い合うよりマイペースで続ける方が合っているのかもしれない。

 新入幕場所での目標は勝ち越し。「なるようになれば、という気持ち。勝ち越したら奇跡だよね」と笑った。不利な状況を理解した上で「稽古が十分にできない俺が、いっぱい稽古相手がいて毎日相撲を取っている人たちに勝ったらおもしろい。負けて当たり前」と気負わず、常に挑戦者の気持ちで幕内の土俵に臨む。

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