川崎春花が首位浮上 19歳ルーキーが2勝目の壁打ち破る!パット修正実り7バーディー66

2022年10月23日 04:20

ゴルフ

川崎春花が首位浮上 19歳ルーキーが2勝目の壁打ち破る!パット修正実り7バーディー66
5番でティーショットを放つ川崎(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアーNOBUTA GROUP マスターズGCレディース第3日 ( 2022年10月22日    兵庫県 マスターズGC=6585ヤード、パー72 )】 7位から出た川崎春花(19=フリー)が7バーディー、1ボギーの66で回り通算12アンダーで首位に浮上した。9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯を19歳で制したツアールーキー。2日目からパットの打ち方を修正して急上昇し、プロ2勝目を視界に捉えた。単独首位発進の河本結(24=RICOH)は73とスコアを落としながらも首位を死守。3年ぶりの勝利と、自身初の完全優勝を目指し最終日に臨む。
 秋晴れの日差しを浴びながら自信満々にプレーする19歳には、後光が差しているようにも見えた。7番パー3で8メートルのスライスラインを沈めた川崎は、9番パー4でもギャラリーを魅了。アプローチを右のエッジ付近に外したが、ピンまで15ヤードの距離をウエッジで直接沈めると、大きな拍手が湧き上がった。この日のベスト66で、河本を捉えて首位に浮上。「前半に伸ばすことができたのが良かった」と満足そうに振り返った。

 初日は70で回ったものの、パーオン率78%に対し30パットとグリーン上で苦しんだ。良かった時の動画をキャディーとチェックし修正点を発見。「ボールとの距離が遠くなっていたので、それを近くにして、手元を少し上げるようにして打つようにした」。パット数は2日目が25、この日も24と良化し、好スコアにつなげた。

 9月の日本女子プロ選手権でプロ初優勝をメジャーで飾った。しかし、「絶対に(予選を)通らないといけないと自分に重圧をかけた」ことで気持ちが空回り。2週連続で予選落ちを経験した。「逆にそれで開き直った。自分の立ち位置をわきまえたのが今につながっている」。もう一度原点に立ち返るとともに「(メジャー制覇が)まぐれと思われないように頑張るぞ」と闘志の気持ちを前に向かせることができたという。

 最終日最終組はレギュラーツアーでは初めて。メジャー優勝の経験は大きな強みだが、当時はノンプレッシャーの逆転Vだった。「優勝は意識してしまうけど、目の前の一打に集中して自分のプレーをしたい」。初優勝より2勝目が難しいとされる世界で、ニューヒロインが再び大きな壁を乗り越える。

 ◇川崎 春花(かわさき・はるか)2003年(平15)5月1日生まれ、京都市出身の19歳。父・太郎さん、姉・風花さんの影響で7歳からゴルフを始める。始めて約4年間はツアー通算29勝の吉川なよ子に師事。大阪・大院大高では19年全国高校選手権で団体優勝、21年全国高校選手権春季大会で個人優勝。3年時には主将を務めた。城陽CCで行われた昨年11月のプロテストに一発合格。今年9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯でツアー初優勝。1メートル58、51キロ。

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