ウクライナからイオンカップ参加のオノプリエンコ涙「戦争が終わることだけが私の希望」

2022年10月23日 21:38

新体操

ウクライナからイオンカップ参加のオノプリエンコ涙「戦争が終わることだけが私の希望」
<イオンカップ2022世界新体操クラブ選手権>クラブ対抗で銀メダルを獲得したデルギナ・スクール(ウクライナ)のメンバー。(左からポリーナ・カリカ、タイシア・オンフリチェック、ビクトリア・オノプリエンコ) Photo By スポニチ
 新体操のイオンカップ2022世界クラブ選手権最終日は23日、東京都渋谷区の東京体育館で決勝ラウンドの後半2種目が行われ、ロシアによる侵攻が続くウクライナから参加したデルギナ・スクールは、シニア2人、ジュニア1人の合計得点で争われるクラブ対抗で銀メダルを獲得。シニア個人総合でもビクトリア・オノプリエンコ(19)が銀メダル、ジュニア個人総合ではタイシア・オンフリチェック(14)が金メダルと奮闘した。
 オノプリエンコは前日の2種目ではミスが相次ぎ、暫定5位だったが、この日はクラブ、リボンともに本来の演技で巻き返し、「きょうの結果については、とてもうれしく思っている。私たちはウクライナ人みんなの思いを感じながら演技している。ウクライナの自由のために戦っている。母国の子供たちのために演技し、最大限の力を出せた」と話した。

 国際体操連盟、日本体操協会などの支援で今月5日から群馬県高崎市でチームの仲間らと約2週間、調整してきた。「信じられないほど温かく迎えていただいた。安心して眠れるように心を砕いていただき、少し息がつけたような気がします」と感謝。まだ、母国は不安定な情勢が続いているが、26日には帰国する。オノプリエンコは「とても怖いですけど家に帰ります。(家族を)抱きしめたい。とても怖いけど、ウクライナは大丈夫、私たちは生き残れると信じ「戦争が終わることだけが私の希望」と願った。

 14歳のオンフリチェックは「結果にはもちろん満足しているけど、私、本当はもっと上手く、きれいにできるんですよ」と誇らしげ。日本での思い出を問われると、「高崎アリーナがとてて気に入った。それと着物を着せてもらったのが楽しかった」と笑顔を見せ、「戦争が終わったらウクライナにも高崎アリーナのようなジムがほしい」と話した。

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