五十嵐カノア「ファンのためにいいパフォーマンスを」ワールドゲームズで2冠&五輪出場枠獲得

2022年10月27日 04:30

サーフィン

五十嵐カノア「ファンのためにいいパフォーマンスを」ワールドゲームズで2冠&五輪出場枠獲得
帰国し、インタビューに答える五十嵐カノア Photo By 共同
 【帰国インタビュー】サーフィン男子の東京五輪銀メダリストで、9月のワールドゲームズ(米カリフォルニア州ハンティントンビーチ)で個人と団体の2冠を達成して日本に24年パリ五輪の出場枠をもたらした五十嵐カノア(25=木下グループ)が26日、今季の主要大会出場を終えて帰国。都内でインタビューに応じ、ファンへの感謝やパリ五輪への抱負を語った。
 ――五輪の出場枠を獲得した瞬間の喜びが大きかった。
 「東京五輪から切り替わって、これがパリへのスタートだと思った。そういう金メダル。新しいプレッシャーが生まれた」

 ――競技が初採用された東京五輪を振り返って。

 「五輪の力を感じた強烈な経験だった。ここまでインパクトがあるんだなと。スポーツのイベントだけじゃないなと思った。サーフィンの凄さを世界に見せられてありがたい。うれしいし誇らしい。パリも楽しみ」

 ――世界を飛び回る中で、日本からの応援をどう感じているか?
 「サーフィンはチームじゃなく一人のスポーツで、ファンのサポートが勝ちたいというモチベーションになる。朝早く起きて見てもらうファンのために、いいパフォーマンスを見せたいとも思う。本当にありがたい」

 ――パリ五輪の会場となるタヒチ(フランス領ポリネシア)の波は世界有数の危険度で知られる。

 「15歳から行っていて、当時は怖くて波にそんなに乗れなかった。それから何度も行って、ここ最近でようやく自信が出てきて、得意な方になった。よく努力してここまで来られたなと思う」
 ――2年後に向けて。

 「8月のチャンピオンシップツアー(CT)のタヒチ・プロでいい成績(5位)を出せて、これは絶対に五輪に向けていい感じに進んでいるなと思った。CTの世界チャンピオンになること、パリ五輪で金メダルを獲ることに集中して頑張る」

 ◇五十嵐 カノア(いがらし・かのあ)1997年10月1日生まれ、米カリフォルニア州出身の25歳。カリフォルニアに移住した元サーファーの父・ツトムさん、母・美佐子さんの影響で3歳から競技開始。9歳で米国アマチュアチームの強化指定選手入り。13歳でプロ転向し、19年5月のCTで日本人初優勝。日本語のほか、英語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語を操る。1メートル80、77キロ。カノアはハワイの言葉で「自由」。

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