敵は8万人超もジョセフHC「準備はできている」ラグビー日本代表　12日イングランド戦

2022年11月10日 23:09

ラグビー

　ラグビー日本代表は10日、「リポビタンDツアー2022」初戦となるイングランド戦（12日、英トゥイッケナム）の登録メンバ―23人を発表し、先発にはフッカー坂手淳史、SO山沢拓也（ともに埼玉）らが名を連ねた。同日、ロンドン郊外での練習後に会見に臨んだジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ（HC）は「ラグビーの聖地でプレーできることにワクワクしている。しっかりプレッシャーが掛かった状況で勝つことができるか、自分たちを試す機会になる」などと語った。

　先発は31―38の接戦を演じた10月29日のニュージーランド戦から1人の変更にとどまった。WTBシオサイア・フィフィタ（花園）がリザーブに回り、代わってゲラード・ファンデンヒーファー（東京ベイ）が先発に昇格。この変更について指揮官は「サイア（フィフィタ）はニュージーランド戦でミスが大きかった。ポテンシャルはあるが、パフォーマンスに責任を持たせる。代わりに今週はゲラードにチャンスを与える。キックをたくさん蹴るゲームになるので、（キック力のある）彼に期待したい」と意図を明かした。

　対するイングランド代表は29―30で敗戦した10月30日のアルゼンチン戦から先発5人を変更したが、WTBジョニー・メイが1年ぶりの復帰を果たすなど、主力級をずらりとそろえた。だが敵は23人だけではない。ジョセフHCも「この試合は2つの相手がいる。一つはイングランドのチーム。もう一つはファンだ。しっかり準備しないと飲まれてしまう」と指摘。それでも大きなケガ人も出ずにベストメンバーで戦えるとあり、「23人で8万人と戦う準備はできている」と自信を示した。

　日本とイングランドの対戦は4年ぶり。来年のW杯フランス大会で同じ1次リーグD組に入っており、10カ月後の“本番”をにらんだ前哨戦となる。だがジョセフHCは「いまはW杯のことは考えていない」ときっぱり。全身全霊を込めて、目の前のビッグマッチを勝ちに行く。

　▽日本代表登録メンバー
1　稲垣　啓太（埼玉）
2　坂手　淳史（埼玉）
3　具　智元（神戸）
4　ワーナー・ディアンズ（BL東京）
5　ジャック・コーネルセン（埼玉）
6　リーチ・マイケル（BL東京）
7　姫野　和樹（トヨタ）
8　テビタ・タタフ（東京SG）
9　流　大（東京SG）
10　山沢　拓也（埼玉）
11　ゲラード・ファンデンヒーファー（東京ベイ）
12　中村　亮土（東京SG）
13　ディラン・ライリー（埼玉）
14　松島　幸太朗（東京SG）
15　山中　亮平（神戸）
16　堀越　康介（東京SG）
17　クレイグ・ミラー（埼玉）
18　木津　悠輔（トヨタ）
19　ヴィンピー・ファンデルヴァルト（浦安）
20　ピーター・ラブスカフニ（東京ベイ）
21　斎藤　直人（東京SG）
22　李　承　信（神戸）
23　シオサイア・フィフィタ（花園）