電撃引退の千代大龍が師匠同伴で会見「碧山関に一発で持って行かれ」決断 突き押し相撲の美学貫く

2022年11月21日 14:00

相撲

電撃引退の千代大龍が師匠同伴で会見「碧山関に一発で持って行かれ」決断 突き押し相撲の美学貫く
千代大龍(奥) Photo By スポニチ
 現役引退を前日発表した大相撲の幕内・千代大龍(34=九重部屋)が21日、福岡国際センターで会見に臨み、「(7日目)碧山関に一発で持って行かれたときに引退だと思った」と決断の理由を明かした。会見には師匠の九重親方(元大関・千代大海)も同席した。
 秋場所後、一度は九重親方に「体に力が入らない。情けない相撲が多いので」と、幕下15枚目格付け出しでデビューした11年技量審査場所以来、11年半に及んだ現役生活の引退を申し出たという。ところが九重親方からの翻意を促す言葉に一度は撤回。それでも碧山に回り込むこともできず押し出された今場所7日目の取組直後、「花道を帰ったら親方に話そうと思いました」ともう迷いはなくなったという。

 立ち合いの当たりと踏み込み、そして押し込んでからの引き技。その取組は、静と動が激しく交錯した。日体大で学生横綱、角界では三役昇進した突き押し相撲の美学を貫いた選択だった。

 糖尿病の持病があり、薬をのみインスリンを打ちながら土俵に立つ姿を見てきた九重親方は「悔いのない表情で言われた。これ以上酷使するのは無理だなと思った」と申し出を受け入れた。

 14年秋場所で新小結、幕内在位58場所の千代大龍は、三役を1場所以上や幕内通算20場所以上の年寄名跡の取得条件を複数満たすが、日本相撲協会に残る道を選択しなかった。今後はまず1メートル81、189キロある体のダイエットに励む。その後、「子供の頃から食べるのが好き。相撲を引退したので、次は好きだった食べることをやっていこうと思う。週に半分は焼き肉を食べた。できれば焼き肉店」と2つめの夢を追う決意を語った。

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