【玉ノ井親方 視点】“万能タイプ”錦富士 相手を突き起こしながら差す相撲目指すべし

2022年11月21日 19:40

相撲

【玉ノ井親方 視点】“万能タイプ”錦富士 相手を突き起こしながら差す相撲目指すべし
阿炎(左)を突き落としで破った錦富士(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所9日目    ○錦富士(突き落とし)阿炎● ( 2022年11月21日    福岡国際センター )】 師匠が厳しい部屋からは、やはり良い力士が出てくる。2敗を守った錦富士は体が大きくなって、粘り腰が出て、急速に地力をつけてきた印象だ。
 阿炎戦は決して自分の相撲を取れた感じではなかった。立ち合いでまわしをさぐりにいったが、相手の突きに押され上体がのけぞるようになった。それでも、右に回り込みながら突き落として逆転勝ち。阿炎の上体に足が付いてこなかったのが幸いした。

 錦富士は組んでよし、離れてよしと、どちらでも取れるタイプ。差し手も左右どの四つでも取れるが、安定した相撲を取るには、何か一つ自分の形をつくり上げた方が良い。理想は相手を突き起こしながら差す相撲だろう。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は照ノ富士らを育てた名伯楽。部屋の稽古相手には恵まれているので、このまま気を抜かなければ十分、上を狙える。
(元大関・栃東)

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