横浜のデクラーク 救世“守”デビュー 南ア代表“小さな巨人”が果敢タックル
2022年12月19日 05:07
ラグビー
「落ち着いてゲームをコントロールできた。反省点はあるが、試合に勝てて何より」
11月末のイングランド戦で左足首を負傷。来日後もリハビリ続きで、全体練習参加はわずか「5回くらい」で開幕戦を迎えた。だが短期間でチームにフィットできるのが世界一のSHの真骨頂。ディフェンスの時間はピッチを駆け回って空きスペースを埋め、大きなFWに果敢にタックル。「今も治療しながら練習している。まだ100%ではない」と言いながら、豊富な運動量に陰りはなかった。
2点リードの後半26分には、ゴール前ラインアウトからスペースを見つけてボールキャリー。トライも十分狙える状況だったが、相手2人を引きつけたところに走り込んだヒルにパスを出し、トライをアシストした。時には乱闘も辞さないほど勝ち気だが、プレーでは常に冷静に状況判断。試合終了までコンビを組んだSO田村も「賢い選手」と称えた。
昨季はあと一歩で4強に届かなかった横浜。W杯優勝を経験しているデクラークは、そのあと一歩を埋める請負人でもある。次戦は25日の東京ベイ戦(昭和電ド)。「しっかり分析して臨みたい。あとはクリスマスが楽しみだね」とその目と金髪を輝かせた。
◇ファフ・デクラーク 1991年10月19日生まれ、南アフリカ出身の31歳。地元南アのライオンズでプロキャリアを始め、17~22年は英プレミアシップのセール・シャークスでプレー。南ア代表では16年6月のアイルランド戦で初キャップを獲得。19年W杯日本大会では正SHとして3度目の優勝に貢献した。1メートル72、88キロ。利き足は左。趣味はハンティング。
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