時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ‼⑫ 転がりの良いショートパット
2023年01月06日 12:00
ゴルフ
動画で見る・時松隆光のボギーを打たないゴルフ⑫】
常住 ボギーを打たないためにも、絶対に入れておきたいショートパットですが、時松プロの考え方や打ち方を教えてください。
時松 私が意識しているのは、いかに転がりの良いボールを打つかです。転がりが良ければ、カップの直前で止まりそうなボールでも、もうひと伸びしてカップインしたり、カップに蹴られることも少なくなりますからね。
常住 転がりの良いボールとは、直進性が高いボールのことですよね?
時松 そうです。ボールにきれいな順回転がかかっていれば、自然と転がりが良くなります。そのために私が心掛けているのは、真っすぐなストロークです。
常住 具体的に言うと?
時松 パッティングの場合、ワイパーのようにインサイドインの軌道で打つか、ターゲットラインに沿ってヘッドを真っすぐ動かす軌道に分かれます。私は後者を選択していますが、その際、フェース面を目標に対して常にスクエアな状態にしておきます。その結果、再現性の高いストロークになるわけです。
常住 なるほど。ストローク中に、フェースを開いて閉じる動きがない方が、ボールを狙った方向に出す確率は高そうですね。ヘッドを真っすぐ動かすために、何かコツはありますか?
時松 インパクト後に左肘を抜くような形にしています。左ヒジを背中側に引く感じですね。
常住 なるほど。それだと少しアッパーブロー気味に打つことになりますが?
時松 それが狙いでもあります。インパクトではボールの赤道付近をフェースの芯でヒットすると、ボールに順回転がかかりやすくなります。アッパーブロー気味にストロークした方が、赤道付近をヒットできるんです。
常住 他にストロークを行う上での注意ポイントはありますか?
時松 実は基本的なことが皆さんできていません。インパクト前に顔を上げてしまうため、ボールを正確にヒットする確率が低くなるんです。
常住 いわゆるヘッドアップですね?
時松 正解です。極端な人はヘッドアップどころか、上半身が動いています。胸が目標を向いてしまう人もいるぐらいです。これでは狙ったところにボールを打ち出すことはできません。まずは、インパクト後も頭を動かさないように心がけましょう。
常住 どうしてもボールがカップインしたのかどうかが気になるみたいですね。
時松 長い距離よりも短い距離のほうが、その傾向が強く〝お先に〟のパットを外すのも、ほぼヘッドアップが原因です。もしもショートパットを外す傾向があると感じたら、もう一度基本に戻る気持ちで、インパクト後もボールのあったところに顔を向けておきましょう。それだけでカップインの確率が変わりますよ。
(取材協力=千葉・アクアラインゴルフクラブ)
◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年(平5)9月7日生まれ、福岡県出身の29歳。5歳でゴルフを始める。沖学園高3年の時に九州アマ優勝。12年プロ転向。本名は源蔵だが、地元の寺から授かった隆光を登録名に。16年以来6年連続で賞金シードを獲得。ツアー通算3勝。20、21年選手会長を務める。ツアープロでは珍しいベースボールグリップ。
◆ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の41歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。
今回で当連載も最後を迎えますが、ボギーレスゴルフに近づくことはできましたでしょうか。最後のテーマはショートパットです。1メートル以下のショートパットは確実に入れたいところですが、意外と外しているのも事実。時松隆光プロによれば、短い距離ほど要注意と言います。対応策としては、基本に立ち返るとのこと。ショートパットを確実に沈めて、ボギーレスゴルフを実現しましょう。進行役はティーチングプロのジミー常住氏が務めます。 【時松 私が意識しているのは、いかに転がりの良いボールを打つかです。転がりが良ければ、カップの直前で止まりそうなボールでも、もうひと伸びしてカップインしたり、カップに蹴られることも少なくなりますからね。
常住 転がりの良いボールとは、直進性が高いボールのことですよね?
時松 そうです。ボールにきれいな順回転がかかっていれば、自然と転がりが良くなります。そのために私が心掛けているのは、真っすぐなストロークです。
常住 具体的に言うと?
時松 パッティングの場合、ワイパーのようにインサイドインの軌道で打つか、ターゲットラインに沿ってヘッドを真っすぐ動かす軌道に分かれます。私は後者を選択していますが、その際、フェース面を目標に対して常にスクエアな状態にしておきます。その結果、再現性の高いストロークになるわけです。
常住 なるほど。ストローク中に、フェースを開いて閉じる動きがない方が、ボールを狙った方向に出す確率は高そうですね。ヘッドを真っすぐ動かすために、何かコツはありますか?
時松 インパクト後に左肘を抜くような形にしています。左ヒジを背中側に引く感じですね。
常住 なるほど。それだと少しアッパーブロー気味に打つことになりますが?
時松 それが狙いでもあります。インパクトではボールの赤道付近をフェースの芯でヒットすると、ボールに順回転がかかりやすくなります。アッパーブロー気味にストロークした方が、赤道付近をヒットできるんです。
常住 他にストロークを行う上での注意ポイントはありますか?
時松 実は基本的なことが皆さんできていません。インパクト前に顔を上げてしまうため、ボールを正確にヒットする確率が低くなるんです。
常住 いわゆるヘッドアップですね?
時松 正解です。極端な人はヘッドアップどころか、上半身が動いています。胸が目標を向いてしまう人もいるぐらいです。これでは狙ったところにボールを打ち出すことはできません。まずは、インパクト後も頭を動かさないように心がけましょう。
常住 どうしてもボールがカップインしたのかどうかが気になるみたいですね。
時松 長い距離よりも短い距離のほうが、その傾向が強く〝お先に〟のパットを外すのも、ほぼヘッドアップが原因です。もしもショートパットを外す傾向があると感じたら、もう一度基本に戻る気持ちで、インパクト後もボールのあったところに顔を向けておきましょう。それだけでカップインの確率が変わりますよ。
(取材協力=千葉・アクアラインゴルフクラブ)
◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年(平5)9月7日生まれ、福岡県出身の29歳。5歳でゴルフを始める。沖学園高3年の時に九州アマ優勝。12年プロ転向。本名は源蔵だが、地元の寺から授かった隆光を登録名に。16年以来6年連続で賞金シードを獲得。ツアー通算3勝。20、21年選手会長を務める。ツアープロでは珍しいベースボールグリップ。
◆ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の41歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。
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