今大会限りで退任の京都成章・湯浅監督 がんステージ4乗り越え「死にかけた人間が…」声詰まらせる

2023年01月06日 06:00

ラグビー

今大会限りで退任の京都成章・湯浅監督 がんステージ4乗り越え「死にかけた人間が…」声詰まらせる
<京都成章・東福岡>森山(左)と本橋(右)を労いながらグラウンドを後にする京都成章・湯浅監督(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【全国高校ラグビー大会準決勝   京都成章17-45東福岡 ( 2023年1月5日    花園ラグビー場 )】 指揮官の花道を飾れなかった。京都成章は後半に3連続トライで意地を見せたものの、東福岡に大敗。前回大会の準々決勝で惜敗した宿敵へのリベンジはならなかった。
 試合後、今大会を含め15度の花園出場を数える湯浅泰正監督(58)が今大会限りでの退任を表明した。後任を関崎大輔コーチに任せ、今後は総監督という立場から支える。後進育成のために区切りをつけると決断し「20年、30年先も強い(京都)成章であってほしい」と話した。

 最高成績は100回大会の準優勝で日本一に届かなかった。現在は寛解したが、49歳で咽頭がんのステージ4と診断されており「死にかけた人間が(頂点まで)もうちょっとのところまで子どもたちが連れてきてくれた。感謝しかない」と何度も声を詰まらせた。

 SO本橋主将は「ここで終わっても悔いはない。やりきった」。8日の大学選手権決勝に駒を進めた帝京大に在籍する兄・拓馬と“兄弟日本一”の夢はかなわなくても、すがすがしい表情だった。 (山手 あかり)

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