東福岡 鬼門の準決勝突破!ついに念願の相手と激突「報徳さんと戦いたくて1年頑張ってきた」
2023年01月06日 06:00
ラグビー
序盤から15人全員が気合満々。しっかり相手に体を当てながらワイドに振る伝統の展開力と切れ味鋭い突破力で、ぐいぐい敵陣に突っ込んでいった。光ったのは藤井。前半7分にゴール前左ラックから先制のトライ。同19分にはハーフウエーライン付近でパスを受けてから抜け出し2本目。後半7分にも決め、ハットトリックの活躍に「自分が最初に取ることで流れを持ってこようと思っていたので、うれしい」と充実の表情だった。
3日の準々決勝では佐賀工に一時はリードされる苦しい展開を強いられたため、取り組んできたディフェンスを4日の練習で確認。前半は完封し33―0で圧倒した。藤田雄一郎監督は「最初の導入がうまくいったこと。ボール持っていない時にしっかり体を当てれたことが良かった。うちらしいゲームができた」と評価した。
藤井は大阪府出身で小学校の頃に観戦に訪れた花園でFWとバックスが一体となる展開ラグビーと、モスグリーンのジャージーに憧れた。「東福岡で優勝したいと思った」と夢をかなえるときが近づいてきた。
決勝の相手は花園では初顔合わせになる報徳学園。春の選抜大会でも決勝戦で対戦するはずだったが、それまでの対戦チームに新型コロナ陽性者が出たため、東福岡は不戦敗で準優勝。夏の7人制は決勝で敗れた。「報徳さんと戦いたくて1年頑張ってきたので、自分たちのラグビーをして優勝できたらいいなと思います」と藤井。実現した“幻の決勝”で決着をつける。 (杉浦 友樹)
▽幻の決勝カード 春の選抜大会は決勝で戦うはずだった東福岡が、対戦したチームから新型コロナウイルスの陽性者が出た影響で辞退を余儀なくされ、不戦勝で報徳学園が優勝。代替の練習試合では両校ともに大きくメンバーを入れ替えながら戦い、東福岡が37―10で勝利した。夏の7人制大会は決勝で対戦し、報徳学園が31―17で快勝。定期戦を行うなど40年以上交流がある両校だが、冬の花園では初対決となる。
《大川主将「もう一回、気持ちをつくり直していきます」》
フランカーの大川主将は安定したボール運びなどで勝利に貢献した。「1月5日(の準決勝)を越えることを目標にして、この1年間頑張ってきた。勝てたことが本当によかった」と喜びをかみしめた。前夜は「目を閉じると(前回大会準決勝で負けた東海大大阪)仰星さんの試合がフラッシュバック」してしまい寝付きが悪かったという。重圧を克服して決勝進出。「もう一回、気持ちをつくり直していきます」と表情を引き締めた。
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