ラグビー東京SG　目指すは和製デュポン　SH斎藤「ああいう選手になりたい」

2023年02月14日 18:27

ラグビー

　ラグビーリーグワンの東京SGが14日、第8節BR東京戦（18日、東京・駒沢陸上競技場）に向けて報道陣に練習を公開。9月8日に開幕するW杯フランス大会で日本代表入りを目指すSH斎藤直人は、フランス代表の正SHアントワーヌ・デュポンに学んでいることを明かした。

　先週末には東京都内で行われた1泊2日の今年初となる代表活動に参加。合宿では体を動かさず、全体やポジション別などのミーティングが行われ、首脳陣からリーグワンのレビューや戦術の確認、今後の日程などが示されたという。斎藤自身、「今までも準備していたつもりだった」というが、2日間の濃密な時間を経て「より一層（気持ちが入った）。ここでいい準備をして、それがつながると思ったし、どういうところを見られているかも分かった」と気持ちのスイッチが入った様子だった。

　現在開催中の欧州ナンバーワンを決める欧州6カ国対抗（シックスネーションズ）もほとんどの試合を視聴しているといい、「ゲームを予測して先に動くことは、より意識したい。シックスネーションズでも意識して見ようと思った」と話す。中でも21年のワールドラグビー（WR）男子15人制年間最優秀選手であるフランス代表のデュポンを参考にしているといい、「チャンスメークやテンポの作り方を見ている」と明かした。

　テンポの良い球出しやパススキルに強みを持つ斎藤だが、「ちょっとした味方のハーフゲインやクイックボールを、いかにいいテンポでつなげられるかは、僕の中で課題でもある」とし、この点に強みを持つデュポンのプレーが最高のお手本だという。フランスの9番が11日のアイルランド戦に見せたスーパートライセービングタックルについては「真似はできない」としつつも、「ああいう選手になりたい。まだまだやることがたくさんあると思う」と話し、206日後に開幕する本番へ、さらなる進化を誓った。