所属力士1人の錦戸部屋・水戸龍が半年ぶりの出稽古で4勝4敗 三役力士相手に充実の申し合い

2023年02月14日 18:57

相撲

所属力士1人の錦戸部屋・水戸龍が半年ぶりの出稽古で4勝4敗 三役力士相手に充実の申し合い
ぶつかり稽古で幕下力士に胸を出す水戸龍。後ろは朝志雄(左)と若隆景(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲の幕内・水戸龍(28=錦戸部屋)が14日、東京都墨田区の高砂部屋へ出稽古し、計8番の申し合い稽古を行った。
 十両・朝乃山(28)が在籍する高砂部屋に関脇・若隆景(28)、小結・若元春(29)、小結・霧馬山(26)、幕内・竜電(32)、十両・欧勝馬(25)も訪れ、関取7人の豪華なメンバーによるハイレベルな申し合い稽古が繰り広げられた。その中で水戸龍は8番取って4勝4敗。霧馬山と若元春の両小結に力強い相撲で勝つ場面もあり、元気な姿を見せた。

 水戸龍が所属する錦戸部屋は力士が1人だけ。部屋では申し合いどころか一丁押しなどの対人稽古も全くできない状況のため、出稽古期間は特に貴重な実戦稽古の場となる。本場所以外で他の力士と肌を合わせるのは、秋巡業に参加した10月以来で、出稽古に行くのは8月下旬以来半年ぶり。普段できない関取衆と稽古できる貴重な機会を有効活用すべく、積極的に土俵に入っていった。番数は8番にとどまったが、三役力士らを相手に充実の内容。終わってから振り返ると「5番ぐらいしか取ってないよね?」と体感では少なかったようで、少し物足りない様子もにじませた。

 最後は、三段目の朝弁慶(34=高砂部屋)を相手にぶつかり稽古。激しい稽古が久しぶりだったためか、息が上がる場面も。稽古後には「頑張りました」と笑顔を見せた。初場所は西前頭15枚目で負け越しながらも7勝を挙げ、春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)での幕内残留が確実な状況。稽古環境に恵まれない中でも、幕内で初めての勝ち越しを目指すための着実な準備を進めた。

 水戸龍は日大出身で、16年の全国学生選手権を制した元学生横綱。その時の決勝の相手は若隆景で、準決勝の相手は現・三段目の朝志雄(28=高砂部屋)だった。この日、手合わせはなかったが、大学時代にしのぎを削った同学年3人が同じ稽古場で顔をそろえた。

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