鈴木亜由子「感謝の思いを伝えられる走り」地元・愛知で日本人最高2位&自己新2時間21分52秒

2023年03月13日 06:00

マラソン

鈴木亜由子「感謝の思いを伝えられる走り」地元・愛知で日本人最高2位&自己新2時間21分52秒
鈴木亜由子 Photo By スポニチ
 【名古屋ウィメンズマラソン ( 2023年3月12日    バンテリンD発着 42・195キロ )】 愛知県出身の鈴木亜由子(31=日本郵政グループ)が地元の声援に応えて自己ベストの2時間21分52秒で日本人最高となる2位に入り、24年パリ五輪出場権を争う10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)へ弾みをつけた。前田穂南(26=天満屋)は2時間22分32秒の自己ベストで日本勢2番手の3位となりMGC出場権を得た。ルース・チェプンゲティッチ(28=ケニア)が2時間18分8秒で大会2連覇した。
 自己最高をマークし日本人トップでゴールした鈴木亜は「感謝の思いを伝えられるような走りになったと思うので良かった」と目を細めた。序盤からペースメーカーを追い越して独走する昨年覇者チェプンゲティッチを無理に追わず、自身の走りに徹した。そして31キロ過ぎからロングスパートで2位集団のライバルを引き離す。苦しげに開いた口から白い歯をのぞかせても、沿道の大声援を受けて力を振り絞った。「しっかり自分のペースで後半まで押していけた」と納得の表情だ。

 最大の目標だった一昨年の東京五輪は19位と惨敗。大会後は故郷の愛知県豊橋市に戻り「充電期間」を設けた。そして5度目のマラソンには初めて故郷で臨んだ。「挑戦をする覚悟を決められたのも地元名古屋だったから」。昨秋のベルリンで2時間22分2秒を叩き出し、MGC出場権を既に獲得。今回は自己記録を再び更新と勢いに乗る。「まだまだ自分の可能性を信じて挑戦したい」。地元で得た力を五輪へつなげる。(山手 あかり)

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