【玉ノ井親方 視点】貴景勝、早く勝負決めたいと焦って…完全に自滅

2023年03月13日 04:44

相撲

【玉ノ井親方 視点】貴景勝、早く勝負決めたいと焦って…完全に自滅
土俵際で翔猿のはたき込みでバッタリと手をつく貴景勝(撮影・長嶋 久樹) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所初日 ( 2023年3月12日    エディオンアリーナ大阪 )】 気持ちばかりがはやって、足がついていかない貴景勝の典型的な負けパターンだった。綱獲りが懸かる場所の、しかも初日。落ち着いて取るのが難しいのは理解できるが、相手は何をやってくるか分からない翔猿。前に出る圧力がそれほどあるわけではないので、もっと動きを見て対応するべきだった。ここ2場所連敗していたこともあり、早く勝負を決めたいと焦ってしまったのだろう。右からいなされ、そのまま回り込まれてブレーキが利かなくなってしまった。完全に自滅だった。
 大関はどちらかといえば考え込むタイプで、痛い1敗なのは確かだ。ただ、終わったことをあれこれ思い悩んでも仕方がない。先場所は相手を常に正面に置いて、動きを見ながら取る相撲で結果を残した。その取口をもう一度思い出して取れば、結果は必ずついてくる。(元大関・栃東)

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