【米男子ゴルフツアー マスターズ最終日 ( 2023年4月9日 米ジョージア州 オーガスタ・ナショナルGC=7545ヤード、パー72 )】
最終日の松山は試合の流れをつくれるようなショットとパットのかみ合わせがなかった。1、5、7番は良いティーショットを打っていながらセカンドでチャンスをつくれず。9、14、17番も似たような展開で、ティーショットとセカンドがぴたっと合ったのは12番からプレーを再開した第3ラウンドの後半だけ。ちぐはぐというか、ショットとパットの不協和音もあった。
ただ、首痛の影響が心配された中で、ここまでやれたのは彼のポテンシャルの高さ。本人としては不満が多いだろうが、第3ラウンドを終わって優勝争いに加わり、最終的に16位に入った。これからもっとコンディションが良くなり、思うように練習ができる状態に戻れば、優勝を重ねていくのは難しくない。
初Vのラームは派手な一打はなかったが、トータルでミスがなかったのが勝因。体に恵まれているので、独特の小さなテイクバックのスイングでも飛距離が出る。大会前に優勝候補に挙げられていて、期待通りに勝てたのは価値がある。
首位でスタートしたケプカは1番でフェード狙いが逆球のフックになった。8番でも同じような逆球が出た。米ツアーからLIVゴルフに移って、シビアなフィールドでの優勝争いをしていない影響があったのだろう。メジャーの最終日の戦い方ができていなかった。(プロゴルファー)=終わり=