桑木“ちゃんみな効果”で初Vへ1差の2位浮上　「美人」聴いて反骨心に共感「やってやろう」

2023年07月01日 04:45

ゴルフ

桑木“ちゃんみな効果”で初Vへ1差の2位浮上　「美人」聴いて反骨心に共感「やってやろう」 — 16番、ティーショットを放つ桑木志帆（撮影・西尾　大助） Photo By スポニチ

【女子ゴルフツアー　資生堂レディース第2日（ 2023年6月30日神奈川県　戸塚CC西C＝6605ヤード、パー72 ）】ツアー本格参戦2年目の桑木志帆（20＝岡山御津CC）が3位から出て4バーディー、2ボギーの70で回り、通算6アンダーで首位と1打差の2位に浮上した。人気女性ラッパー、ちゃんみな（24）の楽曲「美人」の歌詞に自身を重ね、悲願の初Vを目指す。永井花奈（26＝フリー）が通算7アンダーで首位に立った。

　桑木はピンチで耐え、好機で攻めた。最大の危機は5番パー3。十分なスタンスが取れないバンカー縁からの2打目は複雑なラインの2・5メートルを残したが、これを沈めてナイスパー。「よく耐えたなと思います」。一方で果敢にピンを狙った13、14番で連続バーディーを奪うなど1打差2位に浮上した。

　前週の最終日、逆転優勝した申ジエと同組だった。「シビアなパットも決め切る集中力が凄かった」とその勝負強さに感嘆した。今季から球筋をドローからフェードに変えた。時には逆球が出るなどミスも出る。それでも耐えた。苦しい場面では申ジエの背中を思い出したという。

　就寝前の音楽鑑賞で気分を上げる。お気に入りの曲はちゃんみなの「美人」。「ちゃんみなは昔、ブスとか言われてイジメられていたけど今、逆境をはね返して強くなった自分を歌詞にしてる。私も下手くそと言われていた時期があってそれを思い出して、やってやろうと思います」

　岩井姉妹らと同じ02年度生まれ。5月以降はトップ10入りも3回を数え、初Vは確実に近づいている。