柳田将洋「日の丸を背負うのは誰でもできることじゃない」パリ五輪も視野にレベルアップに集中

2023年07月01日 12:00

バレーボール

柳田将洋「日の丸を背負うのは誰でもできることじゃない」パリ五輪も視野にレベルアップに集中
バレーボールVリーグ男子1部の東京GBと契約した柳田将洋 Photo By 提供写真
 バレーボール男子日本代表の柳田将洋(30)はVリーグ1部の東京グレートベアーズ(GB)と23~24年シーズンの契約を結んだ。スポニチのインタビューに応じ、東京GBを新天地として選んだ理由や日の丸への思いなどを語った。【後編】
 ――今春、2年ぶりに代表に復帰した。Vリーグに専念する選択肢もあったと思うが。
 「僕にとっての代表はやっていることを重ねての結果だと思っている。そこでNOと言ってしまうと、2年前まで頑張っていた自分や、積み上げてきたものを否定することになってしまうのではないかと思った。日の丸を背負うのは誰でもできることじゃない。そこでチャンスがあるのであれば、チャレンジし、もう1回頑張ってみようと思う。僕にとってはそれが普通の考え方だった。そこまで代表に選ばれたいから頑張っていたということではないけれど、呼んでいただいた時はうれしかった。あの環境に入って学べることはあると思う」。

 ――周囲はパリ五輪出場も期待する
 「言葉にするのは難しいが、今自分がやっているプロセスを続けた先に、つながるか、そうではないかだけだと思う。東京五輪を目指していた4年間に立てていたような大型のプロセスを今、組むことはできない。1年1年にフォーカスするしかないと考えている。来年のパリは近いものではあるけれど、そこにあまりフォーカスを当てていないというのが正直なところ。まずは自分のコンディションや、バレーボール選手としてのレベルを高めていくことに集中している」。

 ――自身の競技レベルを上げるための移籍でもあるたと思うが、新チームで何をしたいか?
 「勝てるチームにしたい。勝つマインドを、僕や深津選手など外から来る選手が持ってきたいし、新しい風を吹かせられるように意識したい。もちろんチームとしては優勝したい。ファイナルに進んで、ハードワークして戦っていく。そこをチーム全員で乗り越えられれば、今年、来年、再来年とチームとしての厚みが出てくるのかなと思っている。まずはいいシーズンの入り方ができるように頑張りたい」。

――24年からスタートする新たなSVリーグへの期待は?
 「今オフは特に選手の出入りが流動的になっていて、社員選手がプロ契約に変更したという話もよく聞いている。選手が守られるルールをつくってくれることも期待している。また、他の競技では(プロリーグとなった)バスケットは近いところにあると思う。ああやってスポーツでビジネスをするというのがバレーボールではどういった形になっていくのか、詰めていっていると思う。次の世代が職業にしたいと思うような競技になっていくように期待している。選手もリーグの一員だという自覚を持っていくことが大事だと思う。しっかり肩を組んでバレー界全体で進んでいければいい」。

 ――東京GBはファンへの発信を大切にしている。
 「ファンの方に発信することは一体感をつくる上では重要になる。意識して、自分の言葉を大事にしながら伝えていきたい」。

 ――最後に新シーズンの目標は?
 「まず新天地で新しい気持ちでプレーすることになるので、新しいチームメートや仲間たちと一緒に東京を盛り上げて、バレー界を盛り上げていきたい。もちろん結果を求めていきたいので、応援していただけるとうれしいです」。

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