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【玉ノ井親方 視点】途中出場の霧島が快勝 3敗のハンディも玉ノ井親方「優勝争いのチャンスはある」

2023年07月12日 19:20

相撲

【玉ノ井親方 視点】途中出場の霧島が快勝 3敗のハンディも玉ノ井親方「優勝争いのチャンスはある」
<大相撲名古屋場所4日目>琴ノ若(左)を送り出しで下す霧島(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所4日目   ○霧島(送り出し)琴ノ若● ( 2023年7月12日 )】 途中出場となった霧島がどんな相撲を取るのか注目していたが、結果は周囲の不安を吹き飛ばす出来だった。
 右からおっつけながら、すぐに二本入れるとそのまま休まず前に出た。琴ノ若に捨て身の小手投げを打たれたものの、ちゃんと右のかいなを返していたのでまったく影響がなかった。普段からよく稽古をしていて、その貯金があるから、少々休んでも理詰めの取口がにぶることは1ミリもなかった。

 新大関で初日が不戦敗となるは昭和以降では初めて。不名誉な記録になったが、一番悔しかったのは本人だったはず。その気持ちが琴ノ若戦に表れていた。

 4日目から入れ替わるように横綱が休場し、出場力士の中では最上位の番付になった。私も同じような経験があるが、横綱が不在になると大関の責任感は自然と増す。

 この日の相撲内容を見る限り、右肋骨(ろっこつ)骨挫傷の影響はなさそうだ。本人も大丈夫だと言っているように、もう問題はないのではないか。今場所は3敗のハンディを背負ってのスタートとなった。ただ、本場所は長い。何が起きるか分からないのが相撲。初日から休場した新大関の途中出場も昭和以降では初めてだが、それで優勝するような展開になったら面白い。そのチャンスは十分にあると見ている。(元大関・栃東)

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