豊昇龍“大関仕様”初体験 夏巡業で11番取り9勝2敗

2023年07月31日 04:22

相撲

豊昇龍“大関仕様”初体験 夏巡業で11番取り9勝2敗
ぶつかり稽古で豪ノ山(左)に胸を出す豊昇龍(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲夏巡業が30日、静岡県沼津市総合体育館で行われた。新大関・豊昇龍(24=立浪部屋)がこの日の稽古から本格始動。連続で11番取って9勝2敗だった。初優勝と大関昇進を決めて涙を流した名古屋場所千秋楽からちょうど1週間。「休むわけにはいかないので」と早くも秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)へ向けての準備を進めた。
 相手に指名したのは、関脇・若元春、幕内・錦木、豪ノ山の3人。錦木には「先場所負けたから」としっかり対策を練る狙いがあったようで、新入幕で2桁勝利を挙げた豪ノ山には「いずれ上位に上がってくるので楽しみ」と期待を込めた。

 申し合いでは、負けても連続で取り続ける“大関仕様”を初めて経験。「新大関と言われて相撲を取るのが気持ち良かった」と笑顔を見せた。場所前から昇進伝達式まで激動だったこの1カ月。稽古を再開したものの「めっちゃ忙しかった。ちょっと休ませて」と苦笑いしていた。

 ≪十両V熱海富士が凱旋≫熱海市出身の熱海富士は、名古屋場所の十両優勝を手土産に凱旋。ぶつかり稽古では大関・霧島の胸を借り、何度も転がされて「キツかったけど、地元に帰ってこられたうれしさの方がギリギリ勝ってます」と充実感を示した。自身の稽古後には、母校・飛龍高の後輩たちに胸出し。卒業からまだ2年半の20歳は「みんな頑張っているので、自分も先輩として良いところを見せたい」と故郷に錦を飾った。また、同校相撲部主将で妹の武井陽奈さんが質問コーナーに登場。「強い相手に勝つには?」と問われた兄は「飛龍高校で学んだことを生かして」と真面目に答えていた。

 ≪飛龍高の後輩に翠富士が胸出し≫焼津市出身の幕内・翠富士は「声援がいつもより多くてうれしかった」と笑顔を見せた。ぶつかり稽古では部屋の横綱・照ノ富士に指名され「めちゃくちゃ重かった」とたじたじだった。飛龍高の後輩たちへの胸出しでは、自身より40キロ以上重い体重160キロの選手のぶつかりを受け「全然残せなかった」と苦笑い。そして「みんなプロに挑戦してほしい」とエールを送った。

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