二所ノ関親方 貴景勝の立ち合い一撃「人の字」で勝負あり

2023年09月14日 04:29

相撲

二所ノ関親方 貴景勝の立ち合い一撃「人の字」で勝負あり
<大相撲秋場所4日目>朝乃山を攻める貴景勝(右)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所4日目 ( 2023年9月13日    東京・両国国技館 )】 【二所ノ関親方 真眼】驚くことではないかもしれませんが、早くも混戦模様となりました。上位の全勝が消え、霧島が2敗、豊昇龍も3連敗。ともに自分の形がないだけに修正には時間がかかるかもしれません。
 貴景勝が上昇気配なのが唯一の救いです。朝乃山との注目の取組は、立ち合いで勝負をつけました。前傾姿勢から相手の顎の下に頭を思い切りぶつけた。あの一撃で朝乃山は体が伸びてしまい防戦一方になりました。体の形が「人」の字のようになってしまうと、残すことは困難です。

 大関の厳しい攻めが目立った半面、朝乃山は課題が浮き彫りになりました。もっと研究して立ち合いのバリエーションを増やすことが急務です。

 貴景勝は休場明けの初日こそ恐る恐る取っていましたが、日に日に良くなっている印象です。勢いがつけば手のつけられない「確変モード」になるのが突き押しの特徴。心身ともにいい時の状態に戻ったなら場所の主役として期待をしてもよさそうです。
(元横綱・稀勢の里)

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