十両・輝鵬が速攻で白星先行「前に出る力ついている」大学時代にうっちゃり決めた朝紅龍を押し出し

2023年09月14日 16:11

相撲

十両・輝鵬が速攻で白星先行「前に出る力ついている」大学時代にうっちゃり決めた朝紅龍を押し出し
<大相撲秋場所5日目>朝紅龍(右)を押し出しで破る輝鵬(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所5日目 ( 2023年9月14日    東京・両国国技館 )】 十両2場所目の輝鵬(24=宮城野部屋)が新十両・石崎改め朝紅龍(24=高砂部屋)を下して3勝2敗で白星先行とした。
 立ち合い踏み込んで右を差すと、相手の左突き落としに乗じて前に出て左はハズで一気に押し出し。「当たり負けしないように踏み込めた。前に出る力ついているのかな」と納得の内容だった。3秒5の速攻。前日は1秒5で對馬洋を寄り切っており、痛めている足に負担がかからないように短時間で勝負を決めた。

 輝鵬が1メートル67、115キロで、朝紅龍は1メートル77、120キロ。輝鵬が1学年下で、ともに小兵ながらアマチュア時代から活躍してきた。過去の対戦成績は高校時代に石崎拓馬(朝紅龍)の1勝、大学時代に川副圭太(輝鵬)の2勝。最後の対戦は20年9月の東日本学生体重別大会無差別級決勝で、川副が土俵際で体を大きく反らせて後ろに放り投げる驚異的なうっちゃりを決めていた。「またあのパターンになったらあのうっちゃりは通用するのか?とか妄想はしますよ(笑)」。3年ぶりの対戦は、攻め込まれる場面が全くない完勝だった。

 初日には同学年の高橋(24=二所ノ関部屋)と対戦。1学年下の大の里(23=二所ノ関部屋)との対戦も残っており、アマチュア時代から何度も対戦してきた学生相撲出身者が近い番付に名を連ねている。場所前には「学生に戻った気分で楽しみ」と話しており、かつてのライバルたちと大相撲の土俵で再戦できることをかみしめた。

 序盤戦を終えて3勝2敗。「5日ずつに分けて、その中で勝ち越しを目指してやっているので毎日勝負です」。15日間を5日に分けるのは、師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)が現役時代に使っていた考え方。3勝目を挙げ、まずは一つ目の“勝ち越し”を決めた。

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