エディー流「超速ラグビー」で日本をより強く!63歳闘将、HC就任会見で第2次政権改革案表明

2023年12月15日 05:30

ラグビー

エディー流「超速ラグビー」で日本をより強く!63歳闘将、HC就任会見で第2次政権改革案表明
日本代表HC就任会見で報道陣の質問に答えるジョーンズ氏(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 ラグビー日本代表の次期ヘッドコーチ就任が決まったエディー・ジョーンズ氏(63)が14日、都内で会見に臨んだ。15年W杯イングランド大会で南アフリカから歴史的勝利に導いた闘将は改革テーマに「超速」「パワー」を提示。過去の体力強化重視のトレーニングからレベルアップを図り、27年W杯オーストラリア大会の8強入りを最低限の目標に掲げた。
 新たなジャパンウエーで第2次政権が始まる。来年1月1日付で日本代表HCに就任するジョーンズ氏は15年W杯以来、9年ぶりの復帰。会見冒頭では日本語を交えながら強化における重要なテーマを発表した。

 「We need to play チョウソク(超速)ラグビー」

 4年後のW杯の目標には最低8強入りを掲げ「私の役目は日本をより力強くすること。そのためにアイデンティティーを持つチームにする。それは、より速くプレーすることだ」と所信表明した。

 8年前に重視した運動量に加え、日本の特長を生かした速さとパワーを強化する方針を示した。前回政権では「ジャパンウエー」と呼ばれる世界一の運動量を要求するラグビースタイルを構築し、15年イングランド大会では南アフリカを撃破。だが、この8年で世界各国もレベルアップし、トレンドも常に変化している。今秋のフランス大会では1次リーグ敗退に終わり「昔は体力を蓄えることが大事だったが、今は(日本も)スピードとパワーが重要なので変えていく」と語った。

 プレーだけではなく、頭の回転を速くするため、脳トレ導入のプランも予告した。勝敗を左右する局面で適切な判断をするために「相手より速く走るだけじゃない。15人で速く結束し、速く考え、速く決断して動くことが重要だ。ラグビー脳も速くしてたくさんの才能を育てる」と語った。

 選手選考と育成では、体の小さい選手でもパワーとスピードで海外勢と対等に戦う必要性も訴えた。1メートル72、80キロのサイズながら南アのW杯連覇に貢献したWTBコルビ(東京SG)を例に挙げ「牛のような強さ、チーターのような速さ、忍者のような戦い方をできる選手を見ていくし、育てていきたい」と理想像を語った。19年日本大会で達成した8強を超えるため、新生エディージャパンが幕を開ける。

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