坂本花織 体調不良も女王の意地見せる V3へV字回復「明日はもっと元気になる」 22日女子SP

2023年12月22日 04:30

フィギュアスケート

坂本花織 体調不良も女王の意地見せる V3へV字回復「明日はもっと元気になる」 22日女子SP
<フィギュア全日本選手権第1日>練習する坂本花織(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート全日本選手権第1日 ( 2023年12月21日    長野市ビッグハット )】 世界女王の坂本花織(23=シスメックス)がきょう22日の女子ショートプログラム(SP)に向けて公式練習で調整した。大会前に体調を崩した影響からかジャンプの乱れなどもあったが、女子では史上10人目となる3連覇へと前を向いた。
 本番を翌日に控えた調整で、坂本のジャンプが乱れる。フリー「Wild Is The Wind/Feeling Good」を流した曲かけでは連続ジャンプの最初の3回転フリップが2回転に。演技中には手を口に当てるしぐさを見せ、その後の練習でもフリップが決まらない場面があった。不調は明らかだ。報道陣の前では「息ができん」と苦笑いを浮かべた。

 12月7~10日に行われたGPファイナルで初優勝を飾ったが、その後に胃腸の調子が悪くなり、一日中寝込むこともあった。ようやく充実した練習を積めるようになったのは、開幕直前の19日から。まだ万全とは言えないことに加え、会場のある長野市の標高が360メートル程度というのも影響したのか息苦しさを訴えた。

 ただ、厳しい状況でも「この場に立ったら、どんな条件でもやらないといけない」と前を向いてきた。17歳で出場した18年の平昌五輪では、団体戦を終えた後に急性胃腸炎を発症しながら、病み上がりで臨んだ個人戦はV字回復で6位入賞。その後も経験を重ね、北京五輪銅や世界選手権連覇など実績を積んできた。

 今季の目標に掲げるのが全日本と世界選手権の3連覇。その一歩目を、きょう22日のSPで踏み出す。「明日はもっと元気になる」。会場を後にする際には、そう語って笑みを浮かべた23歳。近年の女子フィギュアスケート界を引っ張ってきた底力を見せる。


 ▽フィギュアスケートの世界選手権代表選考 各3枠の男女は全日本選手権優勝者が自動的に決まる。2人目は全日本の2、3位やGPファイナル上位2人(男子は宇野と鍵山、女子は坂本と吉田)、全日本終了時で国際スケート連盟公認のシーズン最高得点の上位3人から選考。3人目は世界ランキングなども加味して選出する。全日本出場は必須だが、ケガで欠場のペア三浦、木原組は昨季世界選手権優勝の実績で選考対象となる。
 

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