西川哲のゴルフ新理論 中級編~目指せ90切り~⑪ アイアン編「アプローチの考え方」
2023年12月22日 12:00
ゴルフ
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常住 アベレージゴルファーがアプローチを上達させられる良いアドバイスをお願いします。
西川 まずは2種類の打ち方を身につけることですね。1つはボールを低く打ち出して転がる距離を長くするアプローチ。もう1つがボールをフワッと上げて転がりをできるだけ抑える打ち方です。
常住 前者はピンが奥にある時や上り傾斜の時などに、後者は距離が短い時、下り傾斜の時、砲台グリーンなどに有効ですね。
西川 マスターするためには、振り幅がポイントになります。ボールが転がる距離を長くしたいときは小さな振り幅に、ボールを上げて止めたいときは大きな振り幅にします。
常住 通常は距離を出したい時に振り幅を大きく、逆に距離を抑えたいときは振り幅を小さくと考えがちです。
西川 インパクトの強さやクラブを振るスピードが一定ならそうなりますよね。今回説明する方法では、ボールを転がす時は、振り幅を小さくすると同時にインパクトを強めにします。反対に、フワッと上げたい時は、クラブをゆっくり上げて、ゆっくり下ろします。スイングスピードが遅い分、クラブフェースの上にボールが乗っている時間も長くなり、スピンがかかりやすく、ゆっくりと打ち出されて着地した位置の近くに止まりやすくなります。
常住 それぞれの具体的な打ち方を教えてもらえますか?
西川 まず転がすアプローチですが、ボールの位置は右足爪先の前、もしくはそれよりも右サイドになります。SWのロフトを立てて、ハンドファーストに構えましょう。あとは小さな振り幅でインパクトを強くするだけです。
常住 アプローチ練習場などで距離をチェックし、それ以上転がしたいときはPWなどロフトの小さいクラブを使っても良いですね。
西川 距離の幅が広がりますからね。次に、フワッと上げたい時ですが、これはスタンスの中央よりもボール1個分ほど左にセットします。SWはロフトが大きいので、フェースを開く必要はありません。クラブをゆっくり上げてゆっくり下ろしますが、バックスイングとダウンスイングのスピードを同じにするのがポイントです。振り幅は右腰から左腰ぐらいが目安になります。
常住 ラフからでも止めることは可能でしょうか?
西川 さすがにインパクトでボールとフェース面の間に芝が挟まるので、スピンがかかりにくい分、止まりにくいですね。ただ、小さな振り幅でボールを低く打ち出すよりは、転がりを抑えられることは間違いありません。アプローチにはさまざまなシチュエーションがあるものの、この2つのアプローチでかなりカバーできるはずです。ぜひ実戦で試してみましょう。
(取材協力・バーディ赤坂24)
◇西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。
◇ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の42歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。
90を切るためには、アプローチが重要な役割を担います。西川哲プロによれば、ボールの転がりを多く出す打ち方とボールを止めたい打ち方をマスターすることが大切だと言います。ポイントは振り幅にあり、それぞれのアプローチに応じた振り幅を理解すると精度は一気に上がるとのこと。パートナーはティーチングプロのジミー常住氏です。 【西川 まずは2種類の打ち方を身につけることですね。1つはボールを低く打ち出して転がる距離を長くするアプローチ。もう1つがボールをフワッと上げて転がりをできるだけ抑える打ち方です。
常住 前者はピンが奥にある時や上り傾斜の時などに、後者は距離が短い時、下り傾斜の時、砲台グリーンなどに有効ですね。
西川 マスターするためには、振り幅がポイントになります。ボールが転がる距離を長くしたいときは小さな振り幅に、ボールを上げて止めたいときは大きな振り幅にします。
常住 通常は距離を出したい時に振り幅を大きく、逆に距離を抑えたいときは振り幅を小さくと考えがちです。
西川 インパクトの強さやクラブを振るスピードが一定ならそうなりますよね。今回説明する方法では、ボールを転がす時は、振り幅を小さくすると同時にインパクトを強めにします。反対に、フワッと上げたい時は、クラブをゆっくり上げて、ゆっくり下ろします。スイングスピードが遅い分、クラブフェースの上にボールが乗っている時間も長くなり、スピンがかかりやすく、ゆっくりと打ち出されて着地した位置の近くに止まりやすくなります。
常住 それぞれの具体的な打ち方を教えてもらえますか?
西川 まず転がすアプローチですが、ボールの位置は右足爪先の前、もしくはそれよりも右サイドになります。SWのロフトを立てて、ハンドファーストに構えましょう。あとは小さな振り幅でインパクトを強くするだけです。
常住 アプローチ練習場などで距離をチェックし、それ以上転がしたいときはPWなどロフトの小さいクラブを使っても良いですね。
西川 距離の幅が広がりますからね。次に、フワッと上げたい時ですが、これはスタンスの中央よりもボール1個分ほど左にセットします。SWはロフトが大きいので、フェースを開く必要はありません。クラブをゆっくり上げてゆっくり下ろしますが、バックスイングとダウンスイングのスピードを同じにするのがポイントです。振り幅は右腰から左腰ぐらいが目安になります。
常住 ラフからでも止めることは可能でしょうか?
西川 さすがにインパクトでボールとフェース面の間に芝が挟まるので、スピンがかかりにくい分、止まりにくいですね。ただ、小さな振り幅でボールを低く打ち出すよりは、転がりを抑えられることは間違いありません。アプローチにはさまざまなシチュエーションがあるものの、この2つのアプローチでかなりカバーできるはずです。ぜひ実戦で試してみましょう。
(取材協力・バーディ赤坂24)
◇西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。
◇ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の42歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。
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