岡崎真氏 男子SP100点台発進の宇野は「取りこぼしもなく、さすが貫禄の演技」

2023年12月22日 04:45

フィギュアスケート

岡崎真氏 男子SP100点台発進の宇野は「取りこぼしもなく、さすが貫禄の演技」
<フィギュア全日本選手権第1日>男子SP、演技をする宇野昌磨(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート全日本選手権第1日 ( 2023年12月21日    長野市ビッグハット )】 【岡崎真の目】宇野はNHK杯の時にqマーク(4分の1回転不足)が4つも付いてしまったために、トーループの連続ジャンプでは最初のジャンプできちんと回りきらないといけないという意識が強かったのだろう。NHK杯の時にも指摘したが、ジャンプはむしろ回転が少し足りないぐらいの方が降りた後に流れをつけやすいのだが、今回はきちんと回りきった分、後ろのジャンプが少し付けにくくなってしまい、2回転になってしまった。ただ、これはミスではないし、他のジャンプも全て流れ良くこなした。スピンとステップの取りこぼしもなく、さすが貫禄の演技だった。
 鍵山は4回転サルコーの転倒がもったいなかった。ジャンプの軌道は少し外側に外してから戻す方が滞空時間が長くなるが、あれだけ外れてしまうとさすがの彼でも戻しきれなかった。それでも残りのコンビネーションとトリプルアクセルをしっかりとまとめたのは素晴らしかった。

 フリーも2人が中心になるのは間違いないが、他の選手も好調なので3位争いも熾烈(しれつ)になりそうだ。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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