ハンドボール強豪・関西大北陽高 顧問らの「丸刈りの強要」体罰を認め謝罪 「生徒のケアを最優先する」

2024年04月09日 16:57

スポーツ社会

ハンドボール強豪・関西大北陽高 顧問らの「丸刈りの強要」体罰を認め謝罪 「生徒のケアを最優先する」
関西大北陽高公式サイトから
 関西大北陽高(大阪市東淀川区)ハンドボール部で、顧問と副顧問の男性指導者2人が、複数の部員に丸刈りの強要や暴言、暴力などの体罰をしていたことが9日、分かった。被害者のうち1人は退部し、転校した。2人は厳重注意処分を受け、「改善がみられる」として指導者を続けている。同高は同日、公式サイトを通じ「再発防止に努める」として謝罪した。
 体罰は、運営する学校法人「関西大学」が明らかにした。法人によると、指導者の2人は昨年春、京都府内で合宿所のシャワー室に部員2人を座らせ、他の部員がスマートフォンで撮影する中、頭髪をバリカンで刈った。部内では、頭をたたいたり、尻を蹴ったりする体罰も行われていた。

 今年3月、一部の保護者から高校側に相談があり、発覚した。指導者側は丸刈りの強要や体罰を「不適切だった」と認めて謝罪。3月19日付で校長から口頭で厳重注意処分を受けた。

 同高はサイトを通じ、「一部メディアで報道がありましたとおり、本校教員による生徒への暴力、暴言等の不適切な行為が判明しました。生徒並びに保護者の皆様には、大変ご心配とご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます」と謝罪。

 体罰について「本件は、昨年来、課外活動において、一部の生徒に対し、暴力や暴言等の生徒指導上、不適切な行為が確認されたものです」と説明した。

 また、「これまでも文部科学省が示す『運動部活動での指導のガイドライン』の趣旨に基づき取り組んでまいりましたが、今回、学校現場であってはならないことが行われたと深刻に受け止めております。学校として必要な調査を行ったうえで、全教員の服務規律と適切な指導の徹底を図り再発防止に努めてまいります」と主張。

 学生については「本校に通う全ての生徒の心理的ケアを最優先に対応するとともに、今後このような行為を根絶し、生徒一人ひとりの心身の成長を促進する指導とコミュニケーションにより、最適な学習環境を整え、健全な課外活動が行えるよう取り組んでまいります」と呼びかけた。

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